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第44回野間文芸新人賞受賞!

第44回野間文芸新人賞受賞!

町屋良平さんの『ほんのこども』が第44回野間文芸新人賞を受賞しました!

『ほんのこども』(講談社2021年11月刊)

横溢する暴力と身体、無垢なる魂の軌跡。「やさしく恋するみたいに他の人体を壊す」
元同級生あべくんからのメールにあった文章から着想したシーンをつないで、商業作家はあべくん自身の人生を小説にしようとする。父による母殺傷事件、両親がころしころされていたあべくんはやさしく恋するみたいに他の人体を壊す。殴られても反発するようによろこぶ身体。やさしさや暴力で愛撫し合い痛みをこらえるようによろこぶ身体。物語にかえろうとするから人生はつらく、日常が重すぎてひとをころしたくなる。恋人をころして自分も死んだところで折り返し、あべくんの物語は無限に再生を繰り返す。小説家があべくんなのかあべくんがかれなのか、やがてふたりの境界は曖昧になり、問い自体が意味を失う。


第44回野間文芸新人賞受賞!

町屋良平(まちや・りょうへい)

1983年、東京都生まれ。2016年、『青が破れる』で第53回文藝賞を受賞。2019年、『1R1分34秒』で第160回芥川龍之介賞を受賞。


第167回芥川賞受賞!

第167回芥川賞受賞!

高瀬隼子さんの「おいしいごはんが食べられますように」(「群像」2022年1月号掲載)が、第167回芥川賞を受賞しました!

『おいしいごはんが食べられますように』(講談社2022年3月刊)

「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」心をざわつかせる、仕事+食べもの+恋愛小説。
職場でそこそこうまくやっている二谷と、皆が守りたくなる存在で料理上手な芦川と、仕事ができてがんばり屋の押尾。ままならない微妙な人間関係を「食べること」を通して描く傑作。


第167回芥川賞受賞!

高瀬隼子(たかせ・じゅんこ)

1988年愛媛県生まれ。立命館大学部文学部卒業。2019年「犬のかたちをしているもの」で第43回すばる文学賞を受賞し、デビュー。著書に『犬のかたちをしているもの』『水たまりで息をする』(ともに集英社)がある。『おいしいごはんが食べられますように』で第167回芥川賞受賞。


第46回川端康成文学賞受賞!

第46回川端康成文学賞受賞!

上田岳弘さんの「旅のない」(「群像」2021年5月号掲載)が第46回川端康成文学賞を受賞しました!

「旅のない」(「群像」2021年5月号掲載)

「作家さんなんですよね?」。出張先での車中、会話が途切れると取引先の村上さんが聞いてきた……。


第46回川端康成文学賞受賞!

上田岳弘(うえだ・たかひろ)

1979年、兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒業。2013年、「太陽」で第45回新潮新人賞を受賞し、デビュー。2015年、「私の恋人」で第28回三島由紀夫賞を受賞。2016年、「GRANTA」誌のBest of Young Japanese Novelistsに選出。2018年、『塔と重力』で第68回芸術選奨新人賞を受賞。2019年、「ニムロッド」で第160回芥川龍之介賞を受賞。著書に『太陽・惑星』『私の恋人』『異郷の友人』『塔と重力』『ニムロッド』『キュー』がある。