第44回泉鏡花文学賞受賞!
川上弘美さんの『大きな鳥にさらわれないよう』(講談社2016年4月刊)が、第44回泉鏡花文学賞(金沢市主催)を受賞しました! 『大きな鳥にさらわれないよう』(講談社2016年4月刊)絶望的ながら、どこかなつかしく牧歌的な未来世界。かすかな光を希求する人間の行く末を暗示した川上弘美の「新しい神話」。 | |
川上弘美1958年生まれ。96年「蛇を踏む」で芥川賞、99年『神様』でドゥマゴ文学賞と紫式部文学賞、2000年『溺レる』で伊藤整文学賞と女流文学賞、01年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞、07年『真鶴』で芸術選奨、15年『水声』で読売文学賞を受賞。ほかの作品に『風花』『どこから行っても遠い町』『神様2011』『七夜物語』『なめらかで熱くて甘苦しくて』『水声』などがある。 |
第42回川端賞受賞!
山田詠美さんの「生鮮てるてる坊主」(「群像」2015年9月号掲載)が、第42回川端康成文学賞(川端康成記念会主催)を受賞!
『生鮮てるてる坊主』(群像2015年9月号掲載)勝見夫妻は私の友人だ。夫の孝一は親友で、妻の虹子は友達。私は孝一と二人で頼りない虹子の面倒をみている、そんなつもり。でも虹子には、彼と私の「友情」が理解できないらしくて……。衝撃のラストに戦慄する、恐るべき短篇。 | |
山田詠美 1959年東京都生まれ。’85年『ベッドタイム・アイズ』で文藝賞を受賞しデビュー。’87年『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で直木賞、2001年『A2Z』で読売文学賞、’05年『風味絶佳』で谷崎潤一郎賞、’12年『ジェントルマン』で野間文芸賞受賞。ほか『トラッシュ』『ぼくは勉強ができない』『アニマル・ロジック』『賢者の愛』など多数。 |
第154回芥川賞受賞!
本谷有希子 1979年生まれ。2000年、「劇団、本谷有希子」を旗揚げし、主宰として作・演出を手がける。2006年上演の戯曲『遭難、』により第10回鶴屋南北戯曲賞を史上最年少で受賞。2008年上演の戯曲『幸せ最高ありがとうマジで!』により第53回岸田國士戯曲賞受賞。2011年に小説『ぬるい毒』で第33回野間文芸新人賞、2013年に『嵐のピクニック』で第7回大江健三郎賞、2014年に『自分を好きになる方法』で第27回三島由紀夫賞を受賞。他の著書に『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』『あの子の考えることは変』『生きてるだけで、愛』『グ、ア、ム』など多数。 |