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第32回織田作之助賞受賞!

第32回織田作之助賞受賞!

堂垣園江さん『浪華古本屋騒動記』(講談社2015年4月刊)、第32回織田作之助賞(同賞実行委員会主催)受賞!


『浪華古本屋騒動記』(講談社2015年4月刊)

大阪のどこかにお宝は眠っているのか? 古本屋の知恵が試される! 

古本屋の商売は年々厳しく、ある者は借金取りに追われ、またある者はアルバイトで稼ぎしのいでいる。大きく稼げる古典籍は、歴史的な大火に何度も見舞われた大阪からはもはや出てくる筈が無い。
 ところが、「お宝はあんねん」と名物古書店の3代目・高津は古地図を振りかざし――!?


第32回織田作之助賞受賞!

堂垣園江

1960年大阪生まれ。1996年に「足下の土」で第39回群像新人文学賞優秀作。1994年からカナダに暮らし、1997年からメキシコに在住。1999年、初の作品集『ゼラブカからの招待状』で第21回野間文芸新人賞候補となる。2000年に帰国し大阪に住む。2001年に『ベラクルス』で野間文芸新人賞を受賞。他の著書に、『ライオン・ダンス』、『グッピー・クッキー』『うつくしい人生』がある。


サントリー学芸賞&角川財団学芸賞をダブル受賞!

サントリー学芸賞&角川財団学芸賞をダブル受賞!

安藤礼二さんの『折口信夫』(講談社2014年11月刊)が、第37回サントリー学芸賞(サントリー文化財団主催)と第13回角川財団学芸賞(角川文化振興財団主催)を受賞しました!

『折口信夫』(講談社2014年11月刊)

日本の知の結晶ともいうべき折口信夫。文学、民俗学のみならず、その広大なる表現領域は他の者を圧巻する。起源・言語・古代・祝祭・乞食・天皇・神・宇宙と題された章の数々──、これを追うだけで心が打ち震える。
折口とアイヌや台湾を論じた列島論、西脇順三郎、井筒俊彦、平田篤胤と折口を研究した詩語論をも付記した世界に冠たる大著。

この本を読まずして折口を語るなかれ!


サントリー学芸賞&角川財団学芸賞をダブル受賞!

安藤礼二

1967年、東京都生まれ。文芸評論家、多摩美術大学美術学部准教授。早稲田大学第一文学部卒業。大学時代は考古学を専攻する。出版社の編集者を経て、2002年「神々の闘争――折口信夫論」で群像新人文学賞優秀作を受賞、批評家としての活動をはじめる。2006年、折口の全体像と近代日本思想史を問い直した『神々の闘争 折口信夫論』(講談社)で芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。2009年には『光の曼陀羅 日本文学論』(同)で大江健三郎賞と伊藤整文学賞も受賞した。ほか『近代論 危機の時代のアルシーヴ』『場所と産霊 近代日本思想史』『祝祭の書物 表現のゼロをめぐって』などの著作がある。


野間文芸賞と泉鏡花文学賞をダブル受賞!

野間文芸賞と泉鏡花文学賞をダブル受賞!

長野まゆみさんの『冥途あり』(講談社2015年7月刊)が、第68回野間文芸賞(講談社主催)と第43回泉鏡花文学賞(金沢市主催)を受賞しました!

『冥途あり』(講談社2015年7月刊)

川の流れる東京の下町で生まれ、実直な文字職人として生きてきた父。しかし亡くなったあと、父の人生に知られざる横顔が覗き始めた!

遠ざかる昭和の原風景のなかに浮かび上がる人の生き様。著者自らと一族の来し方を見つめる旅を描く新境地傑作。


野間文芸賞と泉鏡花文学賞をダブル受賞!

長野まゆみ

東京都生まれ。88年、『少年アリス』で文藝賞受賞。おもな著書に『テレヴィジョン・シティ』『鳩の栖』『ぼくはこうして大人になる』『レモンタルト』『野川』『デカルコマニア』『チマチマ記』『あのころのデパート』『ささみみささめ』『団地で暮らそう!』などがある。