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第42回織田作之助賞受賞!

第42回織田作之助賞受賞!

島口大樹さん『ソロ・エコー』が第42回織田作之助賞を受賞しました!

『ソロ・エコー』(講談社2025年7月刊)

この街の光景を、僕と誰かが見つめていた――。
失踪した父が残したカメラを手に、僕は横浜の街を歩き始める。幕末の遊女の逃亡譚、焼失した二代目横浜駅、戦後の闇市と再開発……。街の歴史とささやかな生の軌跡が交差する、新鋭作家の飛躍作!


第42回織田作之助賞受賞!

島口大樹(しまぐち・だいき)

1998年、埼玉県生まれ。横浜国立大学経営学部卒業。2021年、「鳥がぼくらは祈り、」で第64回群像新人文学賞を受賞しデビュー。同作が第43回野間文芸新人賞候補となる。22年、「オン・ザ・プラネット」が第166回芥川賞候補に。著書に『鳥がぼくらは祈り、』 『オン・ザ・プラネット』 『遠い指先が触れて』、内山拓也監督の映画『若き見知らぬ者たち』の小説版がある。

(写真=嶋田礼奈)


第47回野間文芸新人賞受賞!

第47回野間文芸新人賞受賞!

鳥山まことさん「時の家」が(講談社「群像」2025年8月号掲載)が第47回野間文芸新人賞を受賞しました

『時の家』(講談社2025年10月刊)

第47回野間文芸新人賞受賞作!

ここで暮らしていた人々の存在の証を、ただ、描きとめておきたい。
三田文學新人賞でデビューした注目の小説家が、傑出した完成度で紡いだあたらしい建築文学。

青年は描く。その家の床を、柱を、天井を、タイルを、壁を、そこに刻まれた記憶を。
目を凝らせば無数の細部が浮かび、手をかざせば塗り重ねられた厚みが胸を突く。
幾層にも重なる存在の名残りを愛おしむように編み上げた、新鋭による飛躍作。


第47回野間文芸新人賞受賞!

鳥山まこと(とりやま・まこと)

1992年兵庫県宝塚市生まれ。2023年「あるもの」で第29回三田文學新人賞を受賞。建築士でありながら、作家として執筆活動をしている。2025年、『時の家』(「群像」2025年8月号掲載、講談社)で第47回野間文芸新人賞を受賞。ほかの作品に「欲求アレルギー」(「三田文學」2024年春季号掲載)、「アウトライン」(「群像」2024年11月号掲載)などがある。

(写真=渡辺充俊)


ひょうご本大賞2025受賞!

ひょうご本大賞2025受賞!

松永K三蔵さん『カメオ』がひょうご本大賞2025を受賞しました!

『カメオ』(講談社2024年12月刊)

第171回芥川賞受賞「バリ山行」に先行する著者デビュー作。第64回群像新人文学賞・優秀作が待望の単行本刊行。
本社からの命令で何としても期日までに倉庫を建てなければならないのに、犬を連れた隣地の男・カメオがたちはだかる。不条理な可笑しみに彩られたデビュー作。


ひょうご本大賞2025受賞!

松永K三蔵(まつなが・けー・さんぞう)

1980年茨城県生まれ。兵庫県西宮市在住。関西学院大学文学部卒。2021年「カメオ」が群像新人文学賞優秀作となる。2024年「群像」にて発表の第二作「バリ山行」で第171回芥川龍之介賞を受賞。著書に『バリ山行』がある。