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第6回大江健三郎賞決定!

第6回大江健三郎賞決定!

『かわいそうだね?』(文藝春秋2011年10月刊)

綿矢りさ

講談社主催による第6回大江健三郎賞は、2011年1月1日から12月31日までに日本で刊行された、「文学の言葉」を用いた作品約130点の中から、選考委員・大江健三郎氏によって、上記の通り決定いたしました。

【賞】

受賞作の英語、あるいはフランス語、ドイツ語への翻訳、および海外での刊行。


第6回大江健三郎賞決定!

綿矢りさ

1984年京都府生まれ。

2001年「インストール」で文藝賞、2004年「蹴りたい背中」で芥川賞受賞。

著書に『夢を与える』『勝手にふるえてろ』がある。


第146回芥川賞受賞!

第146回芥川賞受賞!

円城 塔さんの「道化師の蝶」(「群像」2011年7月号掲載)が、第146回芥川賞を受賞!

『道化師の蝶』(講談社2012年1月刊)

誰もその姿を見たことがない、稀代の多言語作家、友幸友幸。友幸友幸を探す富豪、A・A・エイブラムス氏。エイブラムス氏のエージェントとして友幸友幸の作品を翻訳する「わたし」。三人の追いかけっこに、帽子をすり抜ける架空の蝶が絡み、言葉とは何かを問いかけた実験的な作品。

着想をつかまえる銀色の捕虫網、古都に伝わるフェズ刺繍、とんがり頭のタジン鍋とたくさんのハーブ。謎の作家と作品を追いながら描かれる、静謐で鉱物のように美しい世界!


第146回芥川賞受賞!

円城 塔

1972年、北海道生まれ。東北大学理学部物理学科卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。

2007年「オブ・ザ・ベースボール」で文學界新人賞、2010年『烏有此譚』で野間文芸新人賞、2011年に第3回早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞を受賞。著書に『Self-Reference ENGINE』『Boy’s Surface』『これはペンです』などがある。


第53回毎日芸術賞受賞!

第53回毎日芸術賞受賞!

津島佑子さんの『黄金の夢の歌』(講談社2010年12月刊)が、第53回毎日芸術賞の文学Ⅰ部門(小説・評論)を受賞!

毎日芸術賞はあらゆる芸術分野を対象に、特に優れた成果を上げた個人・団体に贈られます。

この世界の果てには、懐かしくやさしい詩がある。
不思議な男の子の声に導かれ、中央アジアの草原をさまよう「あなた」。歴史の奥に秘められた、人間を励ます叙事詩の意味を探る書き下ろし長篇です。


第53回毎日芸術賞受賞!

津島佑子

1947年、東京都生まれ。白百合女子大学卒業。

『草の臥所』で泉鏡花文学賞、『寵児』で女流文学賞、『光の領分』で野間文芸新人賞、『黙市』で川端康成文学賞、『夜の光に追われて』で読売文学賞、『風よ、空駆ける風よ』で伊藤整文学賞、『火の山――山猿記』で谷崎潤一郎賞、野間文芸賞、『笑いオオカミ』で大佛次郎賞、『ナラ・レポート』で芸術選奨文部科学大臣賞、紫式部文学賞を受賞。