第75回野間文芸賞受賞!
松浦理英子さんの『ヒカリ文集』が第75回野間文芸賞を受賞しました! 『ヒカリ文集』(講談社2022年2月刊)二年前、東北で横死した劇作家兼演出家の破月悠高。妻の久代がその未完成の遺作を発見した。学生時代に夫妻も所属していた劇団NTRをモデルにしたその戯曲を読んだ久代は、同じく劇団員だった鷹野裕に声を掛ける。「裕、あの戯曲の続き書かない?」
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松浦理英子(まつうら・りえこ)作家。1958年、愛媛県松山市生まれ。青山学院大学文学部卒業。1978年「葬儀の日」で第47回文學界新人賞を受賞しデビュー。94年『親指Pの修業時代』で第33回女流文学賞、2008年『犬身』で第59回読売文学賞、17年『最愛の子ども』で第45回泉鏡花文学賞を受賞。他の著書に『セバスチャン』(文藝春秋)、『ナチュラル・ウーマン』(トレヴィル)、『裏ヴァージョン』(筑摩書房)、『奇貨』(新潮社)などがある。 |
第44回野間文芸新人賞受賞!
町屋良平さんの『ほんのこども』が第44回野間文芸新人賞を受賞しました! 『ほんのこども』(講談社2021年11月刊)横溢する暴力と身体、無垢なる魂の軌跡。「やさしく恋するみたいに他の人体を壊す」
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町屋良平(まちや・りょうへい)1983年、東京都生まれ。2016年、『青が破れる』で第53回文藝賞を受賞。2019年、『1R1分34秒』で第160回芥川龍之介賞を受賞。 |
第167回芥川賞受賞!
高瀬隼子さんの「おいしいごはんが食べられますように」(「群像」2022年1月号掲載)が、第167回芥川賞を受賞しました! 『おいしいごはんが食べられますように』(講談社2022年3月刊) 「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」心をざわつかせる、仕事+食べもの+恋愛小説。 | |
高瀬隼子(たかせ・じゅんこ)1988年愛媛県生まれ。立命館大学部文学部卒業。2019年「犬のかたちをしているもの」で第43回すばる文学賞を受賞し、デビュー。著書に『犬のかたちをしているもの』『水たまりで息をする』(ともに集英社)がある。『おいしいごはんが食べられますように』で第167回芥川賞受賞。 |