第65回毎日出版文化賞受賞!
山城むつみさんの『ドストエフスキー』(講談社2010年11月刊)が、第65回毎日出版文化賞(文学・芸術部門)を受賞! 毎日出版文化賞は1947年に創設され、1年間に発行された出版物(電子出版物・翻訳本を含む)を対象に、4部門に分けて特に優れたものを選び、著編者、翻訳者と出版社を顕彰する賞です。 文学史上最大の衝撃、ドストエフスキーとは何なのか? 気鋭の批評家が切りひらくドストエフスキー論の新たな地平。 | |
山城むつみ 1960年、大阪府生まれ。大阪外国語大学ロシア語学科卒業。 1992年「小林批評のクリティカル・ポイント」で第35回群像新人文学賞受賞。著書に『文学のプログラム』『転形期と思考』がある。 |
川上弘美さん『神様 2011』英語版掲載!
川上弘美さん『神様 2011』英語版が、イギリスの文芸誌「GRANTA」のオンライン版に掲載されました! 英語版は柴田元幸さん、テッド・グーセンさんによる共訳で、『God Bless You 2011』というタイトルです。「GRANTA」はイギリスで1889年に創刊された文芸誌で、これまで村上春樹さん、大江健三郎さん、桐野夏生さんの作品が掲載されました。 『神様 2011』は「群像」2011年6月号に掲載されて大きな反響を呼び、同年9月に単行本として講談社より発売されました。ぜひこの機会に、日本語版と英語版ともに読んでみて下さい。 | |
川上弘美『神様 2011』(講談社2011年9月刊) くまにさそわれて散歩に出る。「あのこと」以来、初めて――。 1993年に書かれたデビュー作「神様」が、2011年の福島原発事故を受け、新たに生まれ変わった――。「群像」発表時より注目を集める話題の書! 2011年。わたしはあらためて、「神様2011」を書きました。原子力利用にともなう危険を警告する、という大上段にかまえた姿勢で書いたのでは、まったくありません。それよりもむしろ、日常は続いてゆく、けれどその日常は何かのことで大きく変化してしまう可能性をもつものだ、という大きな驚きの気持ちをこめて書きました。――<「あとがき」より> |
第21回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞!
磯﨑憲一郎さんの『赤の他人の瓜二つ』(講談社2011年3月刊)が、第21回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞しました! Bunkamuraドゥマゴ文学賞は、パリの「ドゥマゴ文学賞」(1933年創設)のもつ先進性と独創性を受け継ぎ、既成の概念にとらわれることなく、常に新しい才能を認め、発掘に寄与したいと1990年に創設された賞です。 血の繫がっていない、その男は、私にそっくりだった。 青年の労働の日々はやがて、目眩くチョコレートの世界史へと接続する――。 芥川賞作家入魂の“希望の小説”です。 | |
磯﨑憲一郎 1965年、千葉県生まれ。 2007年「肝心の子供」で第44回文藝賞、2009年「終の住処」で第141回芥川賞受賞。著書に『眼と太陽』『世紀の発見』『終の住処』がある。 |