群像2023年4月号(3月7日発売)
特別定価1550円
【創作】金原ひとみ 【テックと倫理】円城塔 宮内悠介 工藤あゆみ 伊勢康平 江間有沙 戸谷洋志 枇谷玲子 | |
名だけ店長ならさっさと辞めてほしいわ。いくらでも出てくる店長への悪口で、フェスティヴィタ池尻大橋店の盛り上がりが思わぬ方向になだれこんでいく。(金原ひとみ「ウルトラノーマル」) 自己/他者。現在/未来。自由/管理――分断から融解へと向かう、テクノロジーの時代のエチカをさぐる。「テックと倫理」特集。 あらゆるものがあらゆるものを監視しており、監視されていないものは存在していないも同然だった。(円城塔「見張りたち」) 人々はデジタルドラッグに耽溺し、ルーシッドは時代と世代のアイコンになった。(宮内悠介「明晰夢」) 自分で考えて、自分に合うものを、自分が好きなときに選べるといいね。ユーモラスな絵と癒やしてくれることばたち。(工藤あゆみ「ニュースの時間」) 調理の技術をひとつの宇宙技芸と考え、テクノロジーの新たな可能性を導き出す。(伊勢康平「技術多様性の論理と中華料理の哲学」) ロボットアームがパンケーキをデコレーションするとき、その裏側では何が起きているのか。身体の拡張として、あるいは人間の分身として、ロボットやAIと協働する可能性と課題に迫る。(江間有沙「アバター共創が提供する社会的価値」) 現実への疎外感がテクノロジーと結びついたとき、人間の欲望はどこに向かうのだろう。(戸谷洋志「メタバースとニヒリズム あるいはポストアトム時代の欲望について」) 私たちが子供だった頃にはなかったもの――PCやiPad、SNSを子どもが利用するとき、家庭のルールをどのように定めるか。答えのない問いに向き合う日々に、デンマークの心理学者からヒントを得る。(枇谷玲子「親子関係と「デジタルおしゃぶり」を考える」) |
【震災後の世界12】久保田沙耶 瀬尾夏美 髙橋若菜 【本の名刺】石田夏穂 高山羽根子 | |
震災の記憶/記録――「震災後の世界12」は、久保田沙耶さん「もぬけの城」、瀬尾夏美さん「さみしさという媒介についての試論」、髙橋若菜さん「奪われたくらしと共感共苦」。 新連載「本の名刺」がスタートです。新刊の著書に文字通り本の「自己紹介」をしてもらう企画、今月は石田夏穂さん『ケチる貴方』と高山羽根子さん『パレードのシステム』です。 |
【対談】松浦寿輝×星野太 【小特集】紗倉まな | |
【追悼・加賀乙彦】毬矢まりえ×森山恵 矢代朝子 【論点】ジェレミー・ウールズィー | |
加賀乙彦さんが逝去されました。謹んでお悔やみ申し上げます。追悼文を2本お寄せいただきました。毬矢まりえさん×森山恵さん「偉大な魂と森で出逢う」、矢代朝子さん「加賀先生」。 論点はジェレミー・ウールズィーさんの「「事実の時代」の考古学」です。 |
【レビュー】三木那由他 【最終回】武田砂鉄 村田喜代子 | |
三木那由他さんに『作りたい女と食べたい女』のレビュー「安全な食卓」をご寄稿いただきました。 連載が2本、最終回を迎えました。武田砂鉄さん「「近過去」としての平成」、村田喜代子さん「新「古事記」an impossible story」。どちらも今年単行本化予定です。 コラボ連載「SEEDS」は、槇野沙央理さん「「私の他者」の生成――ウィトゲンシュタイン的アプローチ」です。 |
〈創作〉
〈特集・テックと倫理〉〈創作〉
〈短篇集〉
〈批評〉
〈震災後の世界12〉
〈対談〉
〈小特集・紗倉まな〉〈ロングインタビュー〉
〈特別エッセイ〉
〈追悼・加賀乙彦〉
〈論点〉
〈新連載・本の名刺〉〈レビュー〉
〈最終回〉
〈コラボ連載〉
| 〈連載〉
〈随筆〉
〈書評〉
|