群像2022年5月号(4月7日発売)
特別定価1450円
【一挙掲載】石沢麻依「月の三相」【批評】石沢麻依 高橋たか子『亡命者』巻末解説 | |
『貝に続く場所にて』で芥川賞を受賞した石沢麻依さんの受賞後第1作「月の三相」360枚を一挙掲載。文芸文庫新刊『亡命者』(高橋たか子著)解説として収録される批評「「越境者」から「亡命者」へ至る個の軌跡」とあわせて、小特集を組みました。 |
【新連載】伊藤春奈 大山 顕 永井玲衣 | |
今号は3本の新連載がスタートします。 伊藤春奈さんによる「ふたり暮らしの〈女性〉史」は、「大きな歴史」に覆い隠されてきた〈女性〉たちの物語を掘り起こしていきます。 大山顕さん「撮るあなたを撮るわたしを」は、変貌する写真や映像を通して「出来事」への思考を深めていきます。 4月号で「はらう」を書いていただいた永井玲衣さんの哲学エッセイ「世界の適切な保存」は、すぐに消えてしまうような「何か」を書き綴っていきます。 |
【創作】川上弘美 柴崎友香 髙橋陽子 町田 康 | |
母が入院してひとりになった父が、わたしのマンションに来ることになった。父と一緒に暮らすのは四十年ぶりだ。(川上弘美「ロマン派」) ひとりで漂うように遠い街へ移り続ける探偵。初夏は遅くまで夜にならない国にたどり着く。(柴崎友香「帰れない探偵 探す人たちの国の物語」) 三十代、独身、実家暮らし、療養中。わたしは子のいる「凡庸な」家庭を夢に見る。(髙橋陽子「川むこうの丘」) 荒ぶる息子を恐れた父親は、彼に次々と出征を命じる。父は僕に死んで欲しいのだろうか。町田古事記「熊襲征討」「東国征討」。(町田 康「日本武尊」) |
【エッセイ】伊藤比呂美 【W書評】長瀬 海 ひらりさ | |
この頃、わたしの周囲で人が死ぬのだ。彼女とわたしの対話は思わぬ方向へ向かう。詩人による哲学随想。(伊藤比呂美「愛について」) 本誌読み切りを単行本化した、高瀬隼子さん『おいしいごはんが食べられますように』。長瀬海さん、ひらりささんによるW書評をぜひお読み下さい。 |
【レポ漫画】増村十七 【最終回】青山七恵 斎藤幸平 | |
増村十七さんによるNHK Eテレ「100分de名著」のレポ漫画「100分de名言を求めて」が帰ってきました。今月は本誌連載『スマートな悪』が単行本化したばかりの、戸谷洋志さん講師による「ハイデガー」がテーマです。 青山七恵さん「はぐれんぼう」、斎藤幸平さん「マルクスる思考」が最終回を迎えました。 |
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