群像2020年9月号(8月7日発売)
1300円
戦争特集 松浦寿輝 高橋源一郎 朝吹真理子 小田原のどか 金子遊 酒寄進一 高原到 いとうせいこう | |
巻頭特集は「戦争への想像力」。松浦寿輝の一挙掲載「香港陥落」。高橋源一郎の創作「ダン吉の戦争」。朝吹真理子のエッセイ「死に顔を「写ルンです」で」。批評は、小田原のどか「不可視の記念碑」、金子遊「戦場のホモ・ルーデンス」、酒寄進一「ドイツ児童文学とナチズム」、高原到「日本近代戦争の起源と終焉――「肉弾」から「特攻」へ」。そして、いとうせいこうのルポ「ガザ・西岸地区・アンマン 「国境なき医師団」を見に行く」が最終回。 |
新連載 松田青子「日常の横顔」 | |
去年の十月の終わり、私は人形町のホテルで自主缶詰をしていた――日常に潜む「横顔」を描く、新連載エッセイ。松田青子「日常の横顔」。 |
創作 米澤穂信 石倉真帆 | |
緊急事態宣言下でも、もちろん日常は続いてゆく。とある食卓で生まれた「法律」とは。米澤穂信の掌編「バラ法」。一九歳だった。あの夏から十一年、決して忘れることのできない出来事。新鋭による受賞第一作。石倉真帆の中篇「夏の終わりかた」 |
論点 片岡大右 高桑和巳 伊達聖伸 星野太 | |
[論点]は片岡大右「未来を開く――デヴィッド・グレーバーを読む」、高桑和巳アガンベンのコロナ発言とズレ」、伊達聖伸「男性性の探究と #MeToo運動」、星野太「加速主義をめぐる覚書――二一世紀の現代思想史のために」。 |
連載完結 ブレイディみかこ 三浦哲哉 | |
ブレイディみかこ「ブロークン・ブリテンに聞け」と三浦哲哉「LA・フード・ダイアリー」が完結! |
〈戦争への想像力〉香港陥落 松浦寿輝ダン吉の戦争 高橋源一郎死に顔を「写ルンです」で 朝吹真理子不可視の記念碑 小田原のどか戦場のホモ・ルーデンス 金子遊ドイツ児童文学とナチズム 酒寄進一日本近代戦争の起源と終焉――「肉弾」から「特攻」へ 高原到ガザ・西岸地区・アンマン 「国境なき医師団」を見に行く〔最終回〕 いとうせいこう〈新連載〉日常の横顔 松田青子〈創作〉バラ法 米澤穂信夏の終わりかた 石倉真帆〈批評〉大江健三郎と「晩年の仕事」〔3〕 工藤庸子非人間〔3〕 大澤信亮ショットとは何か〔4〕 蓮實重彦〈論点〉未来を開く――デヴィッド・グレーバーを読む 片岡大右アガンベンのコロナ発言とズレ 高桑和巳男性性の探究と #MeToo運動 伊達聖伸加速主義をめぐる覚書――二一世紀の現代思想史のために 星野太〈連続対談〉近代日本150年を読み解く 戦後篇 富岡幸一郎×佐藤優〈連載完結〉ブロークン・ブリテンに聞け Listen to Broken Britain〔31〕 ブレイディみかこ
| 二月のつぎに七月が〔30〕 堀江敏幸 日日是目分量〔2〕 くどうれいん Nの廻廊〔2〕 保阪正康 薄れゆく境界線 現代アメリカ小説探訪〔4〕 諏訪部浩一 ハロー、ユーラシア〔4〕 福嶋亮大 歴史の屑拾い〔5〕 藤原辰史 「近過去」としての平成〔6〕 武田砂鉄 「ヤッター」の雰囲気〔6〕 星野概念 星占い的思考〔6〕 石井ゆかり 所有について〔7〕 鷲田清一 辺境図書館〔7〕 皆川博子 〈世界史〉の哲学〔127〕 大澤真幸 現代短歌ノート〔124〕 穂村 弘 私の文芸文庫〔9〕 江國香織 極私的雑誌デザイン考〔8〕 川名潤 〈随筆〉文芸という海――メジャーとインディペンデント出版との波間で 小澤みゆき 酒の哲学 源河亨 目覚めた者たち シェリーめぐみ 〈書評〉『ルポ 百田尚樹現象』石戸諭 塩田武士 『岩波新書解説総目録1938-2019』岩波新書編集部 山本貴光 『会いに行って 静流藤娘紀行』笙野頼子 吉田知子 『ワイルドサイドをほっつき歩け』ブレイディみかこ ピーター・バラカン 『霧の彼方 須賀敦子』若松英輔 辻山良雄 〈創作合評〉 亀山郁夫×安藤礼二×日和聡子 いしいしんじ「息のかたち」(「群像」八月号) 長島有里枝「二人の計画」(「群像」八月号) 宇佐見りん「推し、燃ゆ」(「文藝」秋季号) 高橋弘希「海がふくれて」(「新潮」八月号) |