群像2020年4月号(3月6日発売)
1300円
一挙掲載 田中慎弥「完全犯罪の恋」 | |
その若い女は、新宿で私を待ち受けていた。幾度か会って話をするうちに様々な思いが交錯し、物語は現在と三十年前を往還する。田中慎弥の一挙掲載「完全犯罪の恋」 |
特集 震災後の世界 9 古川日出男 木村朗子 山本昭宏 與那覇潤 石戸諭 | |
特集「震災後の世界 9」では、古川日出男による創作「福島のちいさな森」を掲載、評論は、木村朗子「震災後文学の現在地」、山本昭宏「野坂昭如、カム・アゲイン」、與那覇潤「歴史がこれ以上続くのではないとしたら 加藤典洋の「震災後」論」を掲載、そして石戸諭によるノンフィクション「2011-2021 視えない線の上で」第二回も掲載。 |
新連載続々 武田砂鉄 星野概念 石井ゆかり | |
平成とはなんだったのかを問う、武田砂鉄の「「近過去」としての平成」、ものごとをゆっくり考える大人のための処方箋、星野概念「「ヤッター」の雰囲気」、異色の占い師による「象徴の世界」、石井ゆかりの「星占い的思考」の三つの連載がスタート! |
短期集中連載 尾崎真理子「ギ―兄さんとは誰か 大江健三郎と柳田国男」 | |
大江作品に登場し続ける「ギー」とはいったい誰だろう。何を象徴し、託されているのだろう。まったく新しい「日本の作家」としての大江健三郎の相貌が浮かび上がる。尾崎真理子による短期集中連載「ギ―兄さんとは誰か 大江健三郎と柳田国男」 |
創作 砂川文次「臆病な都市」 松原俊太郎「ほんとうのこといって」 | |
新鋭による力作を二作掲載! 現代の病巣を鋭くえぐる気鋭の飛翔作、砂川文次「臆病な都市」。『山山』で岸田國士戯曲賞を受賞した演劇界の明日を担う劇作家による、文芸誌初小説! 松原俊太郎「ほんとうのこといって」。
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〈一挙掲載〉完全犯罪の恋 田中慎弥〈特集〉「震災後の世界 9」福島のちいさな森 古川日出男震災後文学の現在地 木村朗子野坂昭如、カム・アゲイン 山本昭宏歴史がこれ以上続くのではないとしたら――加藤典洋の「震災後論」 與那覇潤2011―2021 視えない線の上で〔2〕 石戸諭〈短期集中連載〉ギ―兄さんとは誰か――大江健三郎と柳田国男 尾崎真理子〈新連載〉「近過去」としての平成 武田砂鉄「ヤッター」の雰囲気 星野概念星占い的思考 石井ゆかり〈創作〉臆病な都市 砂川文次ほんとうのこといって 松原俊太郎〈論点〉抗う言葉を分かち合う――芸術と批評の関係をめぐって―― 柿木伸之ポン・ジュノ/『パラサイト』は纏えるか 宮田文久〈短期集中ルポ〉ガザ、西岸地区、アンマン――「国境なき医師団」を見に行く〔2〕 いとうせいこう〈滞在記〉文芸ピープル ブリテン諸島出版見聞録後篇 辛島デイヴィッド | 〈連載〉ゴッホの犬と耳とひまわり〔4〕 長野まゆみ チーム・オベリベリ〔17〕 乃南アサ 鉄の胡蝶は夢は歳月は記憶に彫るか〔20〕 保坂和志 ブロークン・ブリテンに聞け Listen to Broken Britain〔26〕 ブレイディみかこ 所有について〔2〕 鷲田清一 辺境図書館〔2〕 皆川博子 国家と批評〔3〕 大澤聡 LA・フード・ダイアリー〔7〕 三浦哲哉 〈世界史〉の哲学〔124〕 大澤真幸 現代短歌ノート〔119〕 穂村 弘 私の文芸文庫〔4〕 水村美苗 極私的雑誌デザイン考〔3〕 川名潤 〈随筆〉哀しい自慢とアルファロメオ 宮沢章夫 めんどくせえ 石橋毅史 協働で成り立つ小商いを 堀部篤史 〈書評〉家族、夫婦、老境。そのイメージと実像(『春、死なん』紗倉まな) 瀧井朝世 災厄とエロティシズム(『卍どもえ』辻原登) 中条省平 狂句考殺しの身は決裁の(『月岡草飛の謎』松浦寿輝) 丹生谷貴志 〈創作合評〉阿部公彦×小川公代×上田岳弘 「pray human」崔実(群像2020年3月号) 「首里の馬」高山羽根子(新潮2020年3月号) |