群像2020年1月号(12月7日発売)
1300円
新連載小説 長野まゆみ「ゴッホの犬と耳とひまわり」 | |
雨の午後、小包みを受け取ったぼくは長い送り状を読み始める。そこには、同封した家計簿の写しの余白にある落書きを読み解いてほしい、もしかしたらあのゴッホの直筆かもしれないとあった。 |
新年短篇特集 競作24人 | |
瀬戸内寂聴、皆川博子、髙樹のぶ子、高橋源一郎、髙村薫、山尾悠子、保坂和志、川上弘美、小池昌代、多和田葉子、飛浩隆、町田康、磯崎憲一郎、古川日出男、東山彰良、阿部和重、長嶋有、上田岳弘、松田青子、藤野可織、滝口悠生、青山七恵、町屋良平、山田由梨 |
野間文芸賞・野間文芸新人賞発表 松浦寿輝 古谷田奈月 千葉雅也 | |
第72回野間文芸賞を松浦寿輝『人外』が受賞。そして第41回野間文芸新人賞を、古谷田奈月『神前酔狂宴』、千葉雅也『デッドライン』の二作が受賞。 |
論点 保阪正康 斎藤幸平 石井ゆかり 日野原慶 | |
ポスト・モダンの時代とは異なり、グランドセオリー(一般理論)への欲求が確実にある。今月の「群像」の論点――「天皇制」「気候危機とマルクス」「占い」「ルシア・ベルリン」 |
新連載エッセイ「私の文芸文庫」&新連載・川名潤「極私的雑誌デザイン論」 | |
新連載エッセイ「私の文芸文庫」(第一回は小川洋子「油断できない」を掲載)と、本誌の装丁を手掛ける川名潤による新連載コラム「極私的雑誌デザイン考」がスタート! |
〈新連載小説〉ゴッホの犬と耳とひまわり 長野まゆみ〈新年短篇特集〉見るな 瀬戸内寂聴焚書類聚 皆川博子タンパク 髙樹のぶ子カズイスチカ 高橋源一郎星を送る 髙村 薫漏斗と螺旋 山尾悠子UFOとの対話 保坂和志恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ 川上弘美ぶつひと、ついにぶたにならず 小池昌代わたし舟 多和田葉子未の木 飛 浩隆神xyの物語 町田 康我が人生最悪の時 磯﨑憲一郎M――「怨む御霊」考 古川日出男猿を焼く 東山彰良Green Haze 阿部和重あら丼さん 長嶋 有最後の恋 上田岳弘クレペリン検査はクレペリン検査の夢を見る 松田青子トーチカ 藤野可織隕石 滝口悠生猪垣 青山七恵ほんのこども 町屋良平目白ジャスミンティー 山田由梨〈野間文芸賞・野間文芸新人賞発表〉第72回野間文芸賞受賞作 「人外」 松浦寿輝第41回野間文芸新人賞受賞作 「神前酔狂宴」 古谷田奈月「デッドライン」 千葉雅也受賞のことば/選評(小川洋子 島田雅彦 高橋源一郎 長嶋 有 保坂和志 星野智幸) | 〈論点〉上皇は国民になにを問いかけているのか 保阪正康 気候危機と世界の左翼 斎藤幸平 占いは「アリ」か。――確率と人生のあいだ 石井ゆかり 取り残された人たちへの回路 日野原慶 〈新連載エッセイ〉私の文芸文庫『鳴る風鈴 木山捷平ユーモア小説集』 油断できない 小川洋子 〈新連載コラム〉極私的雑誌デザイン論 川名 潤 〈連載〉チーム・オベリベリ〔14〕 乃南アサ ブロークン・ブリテンに聞け Listen to Broken Britain〔23〕 ブレイディみかこ LA・フード・ダイアリー〔4〕 三浦哲哉 愚行の賦〔6〕 四方田犬彦 人間とは何か──フランス文学による感情教育──〔30〕 中条省平 〈世界史〉の哲学〔122〕 大澤真幸 現代短歌ノート〔116〕 穂村 弘 〈随筆〉夢みる天女 加須屋誠 トロピカル・サーキット 百瀬 文 〈書評〉「おかえり」の中身(『私の家』青山七恵) 倉本さおり こちらとあちらを結ぶもの(『小箱』小川洋子) 藤代 泉 徹底した受動性の肯定的転回(『読書実録』保坂和志) 郡司ペギオ幸夫 死者の目(『人間』又吉直樹) 橋本倫史 記憶の欠片を輝かせるには(『ファースト クラッシュ』山田詠美) 瀧井朝世 生真面目な人々の「逃亡文学」(『犯罪小説集』吉田修一) 酒井 信 〈創作合評〉東 直子×宮下 遼×町屋良平 「最高の任務」乗代雄介(群像2019年12月号) 「青いポポの果実」三国美千子(新潮2019年12月号) 「星月夜」李琴峰(すばる2019年12月号) |