群像2019年11月号(10月7日発売)
定価(税込):1000円
巻頭特集 大江健三郎の〈現代性〉Ⅱ | |
「大江健三郎全小説」がついに完結。野心的な評論特集第二弾。巻頭特集 大江健三郎の〈現代性〉Ⅱ 工藤庸子「ドン・キホーテからロリータへーー大江健三郎と「晩年の仕事(レイト・ワーク)」」 高原到「テロリストが、生まれるーー「セヴンティーン」「政治少年死す」試論」 成田龍一「方法としての「書き直し」・序説ーーいま、大江健三郎を読むこと」 |
創作 舞城王太郎「畏れ入谷の彼女の柘榴」 藤代泉「楓橋夜泊」 野口武彦「崩し将棋」 | |
妻の不思議な妊娠、息子の光る指。俺は謎に直面する。愛と家族を求めて。舞城王太郎の創作「畏れ入谷の彼女の柘榴」。大陸のバスに揺られ、一体どこへ向かうのか。藤代泉の創作「楓橋夜泊」。幕末江戸を舞台に上野の悪童連がみた景色を描く、野口武彦の創作「崩し将棋」 |
小特集 島本理生の世界 | |
純文学とエンタメをまたぎ、光と暗闇のあわいを見つめ続ける作家の輪郭。小特集「島本理生の世界」では、藤崎彩織との対談「小説、音楽、ジャンルを超える言葉」、島本自身によるエッセイ「『夜 は お し ま い』ーー単行本のあとがきにかえて」、阿部公彦による評論「元純文学作家の職業意識」、鈴木涼美による評論「穴だらけの檻の中で」を掲載。 |
刊行記念対談 中沢新一×島田雅彦「来たるべきヒューマニティ」 | |
『レンマ学』と『君が異端だった頃』という集大成的新著を書きあげた二人による、人類の未来のための対話。中沢新一×島田雅彦「来たるべきヒューマニティ」 |
論点 四方田犬彦 福嶋亮大 | |
今月の「群像」の論点として、四方田犬彦「われらが〈無意識〉なる韓国」、福嶋亮大「文化史における『三体』」を掲載。 |
〈巻頭特集〉大江健三郎の〈現代性〉Ⅱドン・キホーテからロリータへーー大江健三郎と「晩年の仕事」 工藤庸子テロリストが、生まれる――「セヴンティーン」「政治少年死す」試論 高原 到方法としての「書き直し」・序説――いま、大江健三郎を読むこと 成田龍一〈創作〉畏れ入谷の彼女の柘榴 舞城王太郎楓橋夜泊 藤代 泉崩し将棋 野口武彦〈小特集〉島本理生の世界小説、音楽、ジャンルを超える言葉 藤崎彩織×島本理生『夜 は お し ま い』ーー単行本のあとがきにかえて 島本理生元純文学作家の職業意識 阿部公彦穴だらけの檻の中で 鈴木涼美〈刊行記念対談〉来たるべきヒューマニティ 中沢新一×島田雅彦〈論点〉われらが〈無意識〉なる韓国 四方田犬彦文化史における『三体』 福嶋亮大〈連載完結〉帝国の黄昏〔16〕 花村萬月〈連作〉会いに行ってーー静流藤娘紀行〔4〕 笙野頼子〈連載〉チーム・オベリベリ〔12〕 乃南アサ | 鉄の胡蝶は歳月の記憶に夢は彫るか〔16〕 保坂和志 おおきな森〔23〕 古川日出男 ブロークン・ブリテンに聞け Listen to Broken Britain〔21〕ブレイディみかこ 愚行の賦〔4〕 四方田犬彦 全体論と有限 ーひとつの「小説」論ー〔12〕 佐々木 敦 人間とは何か──フランス文学による感情教育──〔28〕 中条省平 〈世界史〉の哲学〔120〕 大澤真幸 現代短歌ノート〔114〕 穂村 弘 〈随筆〉Nの油絵 向井康介 気づかないふりでまわす信頼と友情 小川さやか 体重計が測るもの 久保友香 分解者としての歴史学者 藤原辰史 感じたらこの法螺貝を吹いてください 福尾 匠 新しいアメリカの風景 ミヤギフトシ 〈書評〉小説の神との格闘(『格闘』髙樹のぶ子) 清水良典 アイデンティティとシティズンシップの狭間で(『「差別はいけない」とみんないうけれど。』綿野恵太) 千葉雅也 記憶に隠された静かな怒り(『カム・ギャザー・ラウンド・ピープル』高山羽根子) 長瀬 海 〈創作合評〉東 直子×宮下 遼×町屋良平 「百の剣」倉数 茂(「群像」2019年10月号) 「アフロディーテの足」太田靖久(「群像」2019年10月号) 「仮の林」牧田真有子(「文學界」2019年10月号) |