群像2019年8月号(7月5日発売)
定価(税込):1000円
連作スタート130枚 松浦理英子「ヒカリ文集」 | |
厳寒の夜、一人の演出家が横死した。「あの子にとらわれすぎたのかな――」劇団員たちの誰もが愛した女性を描く、現代の”マノン・レスコー”。待望の新連載がスタート、初回130枚、松浦理英子「ヒカリ文集」 |
ルシア・ベルリン作品集刊行記念対談 川上未映子×岸本佐知子「ルシア・ベルリン、かけがえのないボイス」 | |
死後十年を経て「再発見」された作家ルシア・ベルリン。波瀾万丈の人生をもとに紡がれた作品には、不滅のエネルギーとポエジーがあった――。稀代の作家と翻訳家がルシア・ベルリンの魅力に迫る。川上未映子×岸本佐知子の対談「ルシア・ベルリン、かけがえのないボイス」。『掃除婦のための手引き書 ルシア・ベルリン作品集』より、ルシア・ベルリン「どうにもならない」「ママ」「さあ土曜日だ」も特別掲載。 |
新連載評論 四方田犬彦「愚行の賦」 | |
人類は「愚かさ」とともにあったーー古代から現代まで連綿と続く「愚行」をめぐる作家たちの思索を振り返り、新しい光を投げかけるクリティーク。四方田犬彦の新連載評論「愚行の賦」 |
ルポ いとうせいこう「続・「国境なき医師団」を見に行く 日本編」 | |
世界各地で「国境なき医師団」に同行してきた著者にも知らないことはまだまだあった! 日本人初の活動責任者に直撃だ。いとうせいこうのルポ「続・「国境なき医師団」を見に行く 日本編」 |
連載完結 絲山秋子「御社のチャラ男」 | |
朝から、社内は騒然としていた。「会見始まりますよ」。一色素子が言った――。絲山秋子の連載「御社のチャラ男」が完結! |
〈連作スタート130枚〉ヒカリ文集 松浦理英子〈ルシア・ベルリン作品集刊行記念対談〉ルシア・ベルリン 川上未映子×岸本佐知子〈翻訳〉『掃除婦のための手引き書 ルシア・ベルリン作品集』より どうにもならないママさあ土曜日だ ルシア・ベルリン〈新連載評論〉愚行の賦 四方田犬彦〈ルポ〉続・「国境なき医師団」を見に行く 日本編〈連載完結〉御社のチャラ男〔16〕 絲山秋子〈連載〉その日まで〔11〕 瀬戸内寂聴 星に仄めかされて〔8〕 多和田葉子 チーム・オベリベリ〔9〕 乃南アサ 鉄の胡蝶は夢に記憶は歳月の彫るか〔13〕 保坂和志 帝国の黄昏〔13〕 花村萬月 おおきな森〔20〕 古川日出男 | ブロークン・ブリテンに聞け Listen to Broken Britain〔18〕ブレイディみかこ 全体論と有限 ーひとつの「小説」論ー〔9〕 佐々木 敦 出雲神話論〔23〕 三浦佑之 人間とは何か──フランス文学による感情教育──〔25〕 中条省平 〈世界史〉の哲学〔117〕 大澤真幸 現代短歌ノート〔111〕 穂村 弘 〈随筆〉昭和のファミコンと欲望の行方 津村紀久子 声と話す 松原俊太郎 さびしいオジサンたち ハルノ宵子 憧憬、その先の話 古市憲寿 〈書評〉くもりなき目で世界と出あう旅(『彼女たちの場合は』江國香織) 江南亜美子 いくつもの「不」を織り込んで(『チャイムが鳴った』日和聡子) 平田俊子 作家と読者のクロスカウンター(『ひよこ太陽』田中慎弥) 佐藤康智 純度の高い迷宮(『アタラクシア』金原ひとみ) 小野美由紀 〈創作合評〉 藤野千夜×大澤 聡×矢野利裕 「乱気流」砂川文次(「文學界」2019年7月号) 「ラップ 最後の旅」芳川泰久(「文學界」2019年7月号) 「覚えていること」黒川 創 (「新潮」2019年7月号) |