
群像2019年4月号(3月7日発売)
定価(税込):980円
絶筆論考100枚 橋本 治「「近未来」としての平成」 | |
いったい平成とは何だったのか? 『草薙の剣』で昭和・平成という時代の連なりを描いた作家・橋本治が病床で書きついだ未完の大型評論。橋本治「「近未来」としての平成」。〈追悼 橋本 治〉として、保坂和志「自分という反‐根拠」、藤野千夜「言えなかったこと」、船曳建夫「おーい、橋本」を掲載する。 |
特集 文学にできることをⅢ〈新鋭創作・評論〉 藤代 泉、小林エリカ、李 琴峰、矢野利裕、石橋正孝 | |
蕾がひらくように言葉は芽吹き、つらなり、飛散する。新しい文章世界、次代の言葉は、いまそこかしこで生まれている。シリーズ第三弾、新鋭短篇&評論特集特集 文学にできることをⅢ〈新鋭創作・評論〉〈創作〉藤代 泉「藍色」、小林エリカ「父たちの冒険 The Adventures of Fathers」、李 琴峰「セイナイト」、〈評論〉矢野利裕「無数のざわめきとともに騒げ!――いとうせいこう論」、石橋正孝「絵画・推理・歴史――シャーロック・ホームズの「歴史戦」」 |
ロングインタビュー 古井由吉「生と死の境、「この道」を歩く」 聞き手:蜂飼 耳 | |
記憶は忘却より来て、忘却へ還る――。生と死のあわいを見つめ、自然とともに生きていた人間のあり方をあらわす古井文学の現在に迫る。古井由吉のロングインタビュー「生と死の境、「この道」を歩く」(聞き手:蜂飼耳) |
追悼・高橋英夫 三浦雅士「父・小林秀雄と闘い終えて」 | |
2月13日に逝去した文芸評論家・高橋英夫を悼む、三浦雅士の追悼文「父・小林秀雄と闘い終えて」 |

〈絶筆論考100枚〉「近未来」としての平成 橋本 治〈追悼 橋本 治〉自分という反‐根拠 保坂和志言えなかったこと 藤野千夜おーい、橋本 船曳建夫〈追悼 高橋英夫〉父・小林秀雄と闘い終えて 三浦雅士〈特集 文学にできることをⅢ〈新鋭創作・評論〉〉〈創作〉藍色 藤代 泉父たちの冒険 The Adventures of Fathers 小林エリカセイナイト 李 琴峰〈評論〉無数のざわめきとともに騒げ!――いとうせいこう論 矢野利裕絵画・推理・歴史――シャーロック・ホームズの「歴史戦」 石橋正孝〈ロングインタビュー〉生と死の境、「この道」を歩く 古井由吉(聞き手:蜂飼 耳)〈連作第六部完結〉地上生活者 〈第六部 最後の試み〉 李 恢成〈連載〉たましいを旅する人――河合隼雄(完結) 若松英輔 その日まで〔8〕 瀬戸内寂聴 湘南夫人〔9〕 石原慎太郎 星に仄めかされて〔4〕 多和田葉子 チーム・オベリベリ〔5〕 乃南アサ | 鉄の胡蝶は夢に記憶は歳月の彫るか〔9〕 保坂和志 御社のチャラ男〔12〕 絲山秋子 おおきな森〔16〕 古川日出男 ブロークン・ブリテンに聞け Listen to Broken Britain〔14〕ブレイディみかこ 全体論と有限 ーひとつの「小説」論ー〔5〕 佐々木 敦 出雲神話論〔19〕 三浦佑之 人間とは何か──フランス文学による感情教育──〔21〕 中条省平 〈世界史〉の哲学〔113〕 大澤真幸 現代短歌ノート〔107〕 穂村 弘 〈随筆〉海のアルプス 津村節子 Nagori 関口涼子 執筆場所と失われた四季 須賀ケイ スノビズムなき食の言説のために 三浦哲哉 〈書評〉二本のグラフ(『夢も見ずに眠った。』絲山秋子) 大澤 聡 小説的な運動神経によるブルース・リー的言説批判(『1R1分34秒』町屋良平) 矢野利裕 〈創作合評〉松浦理英子×鴻巣友季子×苅部 直 「本当の先生」米田夕歌里(群像2019年3月号) 「青痣」宮下 遼(群像2019年3月号) 「宝くじ」中山 咲(文藝2019年春季号) |