群像2019年1月号(12月7日発売)
定価(税込):980円
新連載 多和田葉子「星に仄めかされて」 | |
半地下で患者たちの皿を洗うムンンは、喋れないはずのSusanooという男の言葉を聞く。言語をめぐる旅が再び始まる。『地球にちりばめられて』第二章! 多和田葉子の新連載「星に仄めかされて」 |
『献灯使』全米図書賞翻訳文学部門受賞記念 | |
アメリカで最も権威のある文学賞「全米図書賞」の翻訳文学部門に多和田葉子氏の「献灯使」(翻訳:マーガレット満谷/初出:「群像」2014年8月号)が選ばれた。受賞記念を記念して、阿部公彦「檻の中のライオン」、都甲幸治「死より詩を――多和田葉子の文章」、小澤英実「パフォームする言葉たち」を掲載! |
特集 文学にできることを Ⅰ〈短篇創作〉 瀬戸内寂聴、笙野頼子、日和聡子、高橋弘希、小山田浩子 | |
私たちは何処から来て何処へ行くのか。何事を感じ何事を思うのか。如何に読み如何に書くのか。今、できることは何か。新シリーズ「文学にできることを」第一弾、短篇創作特集。瀬戸内寂聴「命日」、笙野頼子「返信を、待っていた」、日和聡子「鏡」、高橋弘希「21ピース 日曜日の人々(サンデー・ピープル)〈付録と補遺〉」、小山田浩子「夜神楽の子供」 |
野間文芸賞・野間文芸新人賞 受賞記念企画 橋本治 金子 薫×高橋源一郎 乗代雄介×保坂和志 | |
第71回野間文芸賞を受賞した橋本治による随筆「『草薙の剣』――六人の主人公と七番目の男」。第40回野間文芸新人賞を受賞した金子薫と乗代雄介。金子の小説の秘密を高橋源一郎が解き明かしていく対談「小説世界を作り出す架空の言葉たち」。一方、乗代は、対談「書かない者のまなざしを忘れて書くことはできない」で保坂和志と語り合う。 |
中沢新一「レンマ学」第一部完結 | |
「大乗仏教に望みあり」と記した南方熊楠の試みを引き継ぎ、レンマ的知性を規定に据えた「学」の形成を目指した中沢新一の「レンマ学」の第一部が完結! |
〈新連載〉星に仄めかされて 多和田葉子〈『献灯使』全米図書賞翻訳文学部門受賞記念〉檻の中のライオン 阿部公彦死より詩を――多和田葉子の文章 都甲幸治パフォームする言葉たち 小澤英実〈特集 文学にできることを Ⅰ〈短篇創作〉〉命日 瀬戸内寂聴返信を、待っていた 笙野頼子鏡 日和聡子21ピース 日曜日の人々(サンデー・ピープル)〈付録と補遺〉 高橋弘希夜神楽の子供 小山田浩子〈野間文芸賞・野間文芸新人賞発表〉第71回野間文芸賞受賞作
| おおきな森〔13〕 古川日出男 二月のつぎに七月が(19) 堀江敏幸 ブロークン・ブリテンに聞け Listen to Broken Britain(11)ブレイディみかこ 全体論と有限 ─ひとつの「小説」論─(3) 佐々木 敦 出雲神話論(16) 三浦佑之 人間とは何か──フランス文学による感情教育──(18) 中条省平 たましいを旅するひと――河合隼雄(22) 若松英輔 〈世界史〉の哲学(111) 大澤真幸 現代短歌ノート(104) 穂村 弘 〈随筆〉私と親しかった死刑囚 加賀乙彦 モノがモノを作らせる。 岡﨑乾二郎 高度成長期のビルの大胆さ 三浦 展 声を忘れるとき、言葉を消すとき 牧田真有子 〈書評〉ひとつの端緒――黒井千次『流砂』をめぐって(『流砂』黒井千次) 三浦雅士 人生の果てのコーラス(『エリザベスの友達』村田喜代子) 小池昌代 破滅を嗅ぎとる兎たち(『前世は兎』吉村萬壱) 伊藤氏貴 身ひとつでフロアに飛び込め(『とても短い長い歳月』古川日出男) 倉本さおり 〈創作合評〉大竹昭子×清水良典×岩川ありさ 「図書室」岸 政彦 「戦場のレビヤタン」砂川文次 「ニムロッド」上田岳弘 |