群像2018年7月号(6月7日発売)
定価(税込):980円
歳時創作シリーズ 伍 季・憶 Ki-Oku 西村賢太「乃東枯」 重松 清「鷹乃学習」 町田 康「大雨時行」 | |
夜は短く、やがて梅雨明けへ。暑気まとわりつき、遙か高く雲立ちのぼる。作家の想像力で繫ぐひととせ――二十四節気七十二候――の季節の記憶。一年をとおした読み切り掌篇大特集。歳時創作シリーズ「季・憶 Ki-Oku」。第5弾は西村賢太「乃東枯(なつかれくさかるる)」、 重松 清「鷹乃学習(たかすなわちがくしゅうす)」、 町田 康「大雨時行(たいうときどきふる)」 |
特別対談 穂村 弘×川上未映子「名前のない世界への扉を探して」 | |
十七年ぶりの新歌集『水中翼船炎上中』を刊行した穂村氏と『 |
ロングインタビュー 多和田葉子「もしも言葉が一枚の巨大な網ならば」 聞き手 小澤英実 | |
言葉の衝突が生む危機感に身を置くとき、新たな発想が生まれる。 |
短篇 佐藤洋二郎「光」 | |
二年前に亡くなった犬の最期を思い出していた。 |
評論 宇野邦一 | |
死後三十四年を経てようやく出版されたフーコー「性の歴史」 |
〈歳時創作シリーズ 伍〉季・憶 Ki-Oku乃東枯(なつかれくさかるる) 西村賢太鷹乃学習(たかすなわちがくしゅうす) 重松 清大雨時行(たいうときどきふる) 町田 康〈特別対談〉名前のない世界への扉を探して 穂村弘×川上未映子〈ロングインタビュー〉もしも言葉が一枚の巨大な網ならば 多和田葉子 聞き手 小澤英実〈短篇90枚〉光 佐藤洋二郎〈中篇100枚〉シェーデル日記 四元康祐〈評論〉『肉の告白』からアナルケオロジーへ(前篇) 宇野邦一〈連作〉ピエタとトランジ〈完全版〉(10)藤野可織〈連載〉帝国の黄昏〔2〕 花村萬月 御社のチャラ男〔3〕 絲山秋子 おおきな森〔7〕 古川日出男 人外(にんがい)〔8〕 松浦寿輝 二月のつぎに七月が〔15〕 堀江敏幸 山海記〔18〕 佐伯一麦 ブロークン・ブリテンに聞け〔5〕 ブレイディみかこ レンマ学〔6〕 中沢新一 | 出雲神話論〔10〕 三浦佑之 人間とは何か ──フランス文学による感情教育──〔12〕中条省平 たましいを旅するひと──河合隼雄〔17〕 若松英輔 〈世界史〉の哲学〔105〕 大澤真幸 現代短歌ノート〔98〕 穂村 弘 〈随筆〉魔王たちと「空中庭園」 井波律子 まっさーじ放浪記 綿矢りさ フィリップ! 崔 実 理想の墓石を求めて 市川春子 行きつけの店 金井真紀 映画以外の趣味 山戸結希 校舎内の異界について マーサ・ナカムラ 〈書評〉「歴史」の鏡としての小説(『草薙の剣』橋本 治) 安藤礼二 嫉妬の炎(『湖畔の愛』町田 康) 立川談四楼 読むことの臨界を超えて(『紋章と時間 諏訪哲史文学芸術論集』諏訪哲史) 高原英理 書く女たちの危うさと救い(『みなさんの爆弾』朝比奈あすか) 木村紅美 富岡幸一郎×諏訪哲史×朝比奈あすか 「ある男」平野啓一郎 (文學界2018年6月号) 「生き方の問題」乗代雄介 (群像2018年6月号) 「藁の王」谷崎由依 (新潮2018年6月号) |