群像2018年3月号(2月7日発売)
定価(税込):980円
創作一挙掲載 本谷有希子「静かに、ねぇ、静かに」 | |
インスタで自己表現する僕ら、ネットショッピング依存症の妻、二人だけが知る印を動画に撮ろうとする夫婦。現代社会を鮮やかに切り取る、三つのSNS狂想曲。芥川賞受賞後初めての発表となる、本谷有希子が果敢に取り組んだ三つの創作「本当の旅」「奥さん、犬は大丈夫だよね?」「でぶのハッピーバースデー」を一挙掲載 |
特別対談 石原慎太郎×西村賢太「文壇と豊饒な時代の記憶」 | |
『太陽の季節』で芥川賞を当時史上最年少で受賞し、「時代の寵児」となった作家・石原慎太郎。作家生活60年以上にして本誌初登場。その文学の愛読者である私小説作家・西村賢太との対談で、何を語るのか。石原慎太郎×西村賢太の対談「文壇と豊饒な時代の記憶」 |
特別対談 四方田犬彦×木村紅美「ボブカットの寄る辺なき女性たち」 | |
さまよう魂の行方──。デビュー作から新刊『雪子さんの足音』までの軌跡をたどりながら、木村紅美の小説に登場する女性たちの原型を探る師弟対談。四方田犬彦×木村紅美「ボブカットの寄る辺なき女性たち」 |
新連載 ブレイディみかこ「ブロークン・ブリテンに聞け」 | |
階級が分断され、貧困が蔓延る「壊れた英国」で人々はどう生き、いかにして希望をつかむのか――「一億総中流社会」が崩壊した「壊れた日本」の未来/現実を探る、ブレイディみかこの新連載「ブロークン・ブリテンに聞け Listen to Broken Britain」 |
評論 高原 到「「日本近代文学」の敗戦──「夏の花」と『黒い雨』のはざまで」 | |
「原爆」対「文学」の勝負は、日本近代文学の命運を握る試金石となった。原民喜と井伏鱒二は、「原爆」を表象することに成功したと言えるのか。二人の作家の試みから「文学」の現在を問う大型評論、高原到「「日本近代文学」の敗戦――「夏の花」と『黒い雨』のはざまで」 |
〈創作一挙掲載〉静かに、ねぇ、静かに 本谷有希子 本当の旅
| たましいを旅するひと──河合隼雄〔13〕 若松英輔 〈世界史〉の哲学〔101〕 大澤真幸 現代短歌ノート〔94〕 穂村 弘 〈随筆〉ランボーとラテン語 奥本大三郎 いわさきちひろと堀文子 松本 猛 網走にて 柳 美里 忘却の波が追いついてくる 吉村萬壱 韓国で“善意の荒波”にもまれる 高野秀行 生きながらえて 佐藤厚志 エスペラントという言語 間宮 緑 〈書評〉「橋本治」の「力業」 (『九十八歳になった私』橋本 治) 内田 樹 生活に自慢を、人生に肯定(いいね!)を (『生の肯定』町田 康) 鴻巣友季子 戒めの姿見 (『夜更けの川に落葉は流れて』西村賢太)伊藤雄和 善意の人たちを捨てた痛み (『雪子さんの足音』木村紅美) 川本三郎 〈創作合評〉藤沢 周×松永美穂×江南亜美子 「SINSIN AND THE MOUSE」吉本ばなな (新潮2018年2月号) 「水戸黄門は見た」青木淳悟(群像2018年2月号) 「真夜中の子供」辻仁成(文藝春季号) |