群像2017年5月号(4月7日発売)
定価(税込):980円
新連載 堀江敏幸「二月のつぎに七月が」 | |
丕出子(ひでこ)さんが働く「いちば食堂」に、今日も阿見さんはあらわれる。名前が分かっても距離が縮まるわけでもない、このままならなさ──。 堀江敏幸待望の新連載「二月のつぎに七月が」 |
対談 松浦寿輝×大澤真幸「「近世」への三つの球」 | |
『〈世界史〉の哲学 近世篇』発売を記念した特別対談! 松浦寿輝が三つのキーワード──「オランダ」「バロック」「ルソー」──を手がかりに、大澤真幸の思考のダイナミズムに迫る。対談「「近世」への三つの球」 |
評論 清水良典「自画像と「父」なるもの──村上春樹『騎士団長殺し』論」 | |
村上春樹7年ぶりの長篇小説『騎士団長殺し』。話題の書を、村上と「父」の関係をを切り口に、清水良典が読み解く。評論「自画像と「父」なるもの──村上春樹『騎士団長殺し』論」 |
追悼 林京子 | |
2017年2月19日、惜しまれつつ逝去した林京子。「祭りの場」をはじめ、数々の原爆文学の傑作を発表し続けた作家の文学と生き様を、生前親交のあった加賀乙彦、三木卓、陣野俊史、平野啓一郎の4人が振り返る。「追悼 林 京子」 |
創作 海猫沢めろん「キャッチャー・イン・ザ・トゥルース」 太田靖久「リバーサイド」 | |
あれから6年──白鳥神威の前に現れた赤ん坊はいかに育ったか? 「キッズ・ファイアー・ドットコム」待望の続篇。海猫沢めろん「キャッチャー・イン・ザ・トゥルース」 「大変、ミノルが、やばい、殺しちゃった」──川沿いの町、愛憎渦巻くかつての幼なじみたちの今を描く、太田靖久の力作中篇「リバーサイド」 |
〈新連載〉二月のつぎに七月が 堀江敏幸〈対談〉「近世」への三つの球松浦寿輝×大澤真幸〈評論〉自画像と「父」なるもの──村上春樹『騎士団長殺し』清水良典〈追悼 林 京子〉加賀乙彦 三木卓 陣野俊史 平野啓一郎〈創作〉キャッチャー・イン・ザ・トゥルース海猫沢めろん〈創作〉リバーサイド 太田靖久〈連載〉地球にちりばめられて〔6〕 多和田葉子 九十九歳になった私〔8〕 橋本 治 山海記〔10〕 佐伯一麦 鳥獣戯画〔15〕 磯﨑憲一郎 〈連載評論〉たましいを旅するひと──河合隼雄〔4〕 若松英輔 言語の政治学〔10〕 三浦雅士 新・私小説論〔14〕 佐々木 敦 〈世界史〉の哲学〔91〕 大澤真幸 | 〈連載〉現代短歌ノート〔84〕 穂村 弘 〈随筆〉昭和の母 梯 久美子 潰し屋 中島たい子 ぼくは長いあいだ、本を書かなかった 東 浩紀 届かなかった手紙たち こだま 〈私のベスト3〉方言で語りかけてくる即席麵 大山即席斎 魅惑の夜間航路 清水浩史 純喫茶に夢中な3つの理由 難波里奈 〈書評〉時間の彼岸(『ゆらぐ玉の緒』古井由吉)島田雅彦 恍惚のアイロニー(『名誉と恍惚』松浦寿輝)苅部 直 虚実の狭間での妙味、同工異曲の美学(『芝公園六角堂跡』西村賢太)木村友彦 「ざけんな!」と叫ばせろ(『生成不純文学』木下古栗)鴻巣友季子 〈創作合評〉辻原 登+中条省平+谷崎由依 「私、高校には行かない。」青木淳吾 (文學界2017年4月号) 「真ん中の子どもたち」温 又柔 (すばる2017年4月号) 「劇場」又吉直樹(新潮2017年4月号) |