群像2016年6月号(5月7日発売)
定価(税別):907円
群像新人文学賞発表! 崔 実「ジニのパズル」 | |
彼女が立ち向かうべき相手は誰だったのか――。在日韓国人として生まれ、朝鮮学校に通い始めた少女の、孤独な戦いと革命の記録。全選考委員が認めた新しい才能。圧倒的な迫力で描く衝撃のデビュー作、崔 実「ジニのパズル」。 |
片岡義男「短篇小説をめぐる3つの短篇」 | |
小説はいかにして誕生するのか? その瞬間を軽妙な会話とともに描く、魅惑的な「小説の小説」3つをお送りします。片岡義男「短篇小説をめぐる3つの短篇」。 極めて平凡な場面から短篇を始めるにはどうすればいいのか? 美しい女性がバスに乗るシーンから、作家は友人たちと小説のすじを考える。「金曜日の幸せなグラッパ」。 ひとりの女性が不思議な死に方をした――。友人たちが推理する、彼女の最後の行動は? 「ひょっとして怖い話?」。 ほとんど初対面の女性に、結婚式のエスコートを頼まれたなら……? 恋の予感を楽しみながら京都を歩く。「スリープタイト」。 |
「折口信夫」に続く意欲的な連作評論スタート! 安藤礼二「大拙」 | |
『折口信夫』でサントリー学芸賞と角川財団学芸賞をダブル受賞した安藤礼二による、意欲的な新連載「大拙」がスタート! 鈴木大拙とは一体何者だったのか。その思想と人物を新たな視線で解き明かす。 |
対談「人類の遠い未来を描く」 川上弘美×池田清彦 | |
川上弘美が遠い遠い未来の地球と人類を描いた長篇、『大きな鳥にさらわれないよう』。その刊行を記念して、生物学者の池田清彦と対談を行いました。さまざまな問題が多発するいま、予想される私たちのこれからの姿とは? 対談「人類の遠い未来を描く」。 |
〈第59回群像新人文学賞発表〉〈当選作〉 ジニのパズル 崔 実受賞のことば 選評 青山七恵 高橋源一郎 多和田葉子 辻原 登 野崎 歓 〈創作〉短篇小説をめぐる3つの短篇 片岡義男金曜日の幸せなグラッパ ひょっとして怖い話? スリープ・タイト 〈新連作評論〉大拙 安藤礼二〈対談〉人類の遠い未来を描く 川上弘美×池田清彦〈連載〉いのち〔3〕 瀬戸内寂聴 鳥獣戯画〔5〕 磯﨑憲一郎 コンテクスト・オブ・ザ・デッド〔5〕 羽田圭介 〈連載評論〉新・私小説論〔6〕 佐々木 敦 美と倫理とのはざまで カントの世界像をめぐって〔8〕 熊野純彦 鬼子の歌 近現代日本音楽名作手帖〔27〕 片山杜秀 | 〈連載〉モンテーニュの書斎〔8〕 保苅瑞穂 現代短歌ノート〔74〕 穂村 弘 〈随筆〉ガンジス源流、息子の霊に出逢う 原 一男 どこからか「きのこ」が降りてくる! 飯沢耕太郎 国語をめぐる冒険「風編」 倉本美津留 友人の友人はCEO 山下博司 〈私のベスト3〉翻訳向きの鉄道路線 藤井 光 27年越しの宝物 今泉健司 サービスを楽しむための3つの劇 原 辰徳 〈書評〉その荷は私たちに託された(『半減期を祝って』津島佑子)木村朗子 その融通無礙・あえて四文字熟語で(『と、彼女は言った』片岡義男)中島京子 “天才”の恋愛作法(『マチネの終わりに』平野啓一郎)阿部公彦 〈創作合評〉吉村萬壱+苅部 直+福嶋亮大 「月刊「小説」」松波太郎(文藝2016年夏号) 「チャンピオン」水原 涼(文學界2016年5月号) 「虹のかかる行町」日和聡子(新潮2016年5月号) |