群像2010年6月号(5月7日発売)
定価(税込):920円
第53回群像新人文学賞発表!! | |
昨年に引き続き2000通を超えるご応募をいただいた、第53回群像新人文学賞の受賞作が決まりました。小説部門は淺川継太「朝が止まる」と野水陽介「後悔さきにたたず」の2本が当選作に、評論部門は飯塚数人「福田恒存VS武智鉄二――西洋か伝統か、それが問題だ!」が優秀作に決定。ホームページ限定・受賞者からのメッセージはこちら! |
期待の新鋭・牧田真有子 | |
創作は2007年にデビューした 牧田真有子の最新作「予言残像」。人殺しの感覚を抱えた女が、死を予言された同級生と再会したことがきっかけで、ある暗号の謎を追い始めます。果たして予知夢の通りに殺人は行われるのか――!? |
「寂聴まんだら対談」に豪華ゲスト | |
ともに作家生活が半世紀を超えるベテラン2人の対談が実現いたしました。今月、 |
「映画時評」はジョニー・トー | |
今月の蓮實重彦「映画時評」は、香港映画界の鬼才ジョニー・トーの最新作「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」! |
〈第53回群像新人文学賞発表〉〈小説当選作〉 朝が止まる 淺川継太 後悔さきにたたず 野水陽介 〈評論優秀作〉 福田恒存VS武智鉄二――西洋か伝統か、それが問題だ! 飯塚数人 受賞の言葉 選評伊藤たかみ 絲山秋子 田中和生 長嶋有 松浦寿輝 〈創作〉予言残像 牧田真有子 〈寂聴まんだら対談〔5〕〉ふたりが歩んだ戦後文学史 瀬戸内寂聴×河野多惠子 〈連載小説〉昼田とハッコウ〔4〕 山崎ナオコーラ わたしの彼氏〔6〕 青山七恵 裂〔7〕 花村萬月 未明の闘争〔8〕 保坂和志 日本文学盛衰史 戦後文学篇〔9〕 高橋源一郎 末裔〔10〕 絲山秋子 地上生活者 第四部〔22〕 李恢成 〈連載評論〉孤独の発明〔6〕 三浦雅士 村上春樹の短編を英語で読む〔10〕 加藤典洋 〈世界史〉の哲学〔16〕 大澤真幸 東と西――横光利一の旅愁〔23〕 関川夏央 | 〈連載〉現代短歌ノート〔3〕 穂村 弘 「生」の日ばかり〔15〕 秋山 駿 映画時評〔18〕 蓮實重彦 〈随筆〉風薫る五月に 石川公彌子 ふたつの日本喪失 藤谷 治 バージンパンケーキ国分寺 雪舟えま 噛む噛むカミングス 松本圭二 〈私のベスト3〉大阪の見所 玄月 食えない旅 谷崎由依 溢れんばかりの楽器愛 広小路尚祈 〈書評〉音と匂いがただ響く(『やすらい花』古井由吉) 町田 康 「老年」に広がる人生の地平(『高く手を振る日』黒井千次) 稲葉真弓 狂おしい影を滲ませた陽光の旅の記録へ(『異邦の香り』野崎 歓) 佐々木 中 壮大なる「黙示」文学の誕生(『弱い神』小川国夫) 富岡幸一郎 〈創作合評〉川村 湊+野崎 歓+村田沙耶香 「寝ても覚めても」柴崎友香(文藝2010年夏号) 「望みの彼方」喜多ふあり(群像2010年5月号) |