群像2010年10月号(9月7日発売)
定価(税込):920円
文学の悪を語り尽くす!
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初の長篇小説『悪と仮面のルール』を書き下ろした中村文則と、ロシア文学者・亀山郁夫の対話が実現! 多くのドストエフスキー作品を手がけた翻訳家が、中村作品に隠されたドストエフスキーへの目配せを解き明かします。綿々と受け継がれてきた、文学における悪の系譜とは!? |
霧たちこめる夢幻の短篇古井由吉「蜩(ひぐらし)の声」 | |
夢と現をたゆたう、古井由吉の待望の連作短篇が登場。霧に覆われた世界から立ち上がる幼年の記憶――。 |
創作は木村紅美、川崎徹、高原英理 | |
寂聴まんだら対談 ゲストは柳美里 | |
今回、瀬戸内寂聴がゲストに迎えるのは、衝撃作『ファミリー・シークレット』を発表したばかりの柳美里。愛し、憎み、書き続けてきた壮絶な道程について、赤裸々に語り合います。 |
「GRANTA」企画第2弾アメリカの新鋭を紹介! | |
世界文学の最前線を担う文芸誌「GRANTA」との大型コラボレーション企画が登場! 第2弾はクレア・ワトキンズ「無駄のきわみ」です。24歳の新鋭が描くアメリカ文学の現在を体感して下さい。 |
〈創作〉蜩(ひぐらし)の声 古井由吉
| 〈連載〉会社員小説をめぐって〔4〕 伊井直行 現代短歌ノート〔7〕 穂村 弘 「生」の日ばかり〔19〕 秋山 駿 映画時評〔22〕 蓮實重彦 〈随筆〉本はみるものである 坪内祐三 新作予定おんたこ今後猫未来未定 笙野頼子 「砂漠に咲く花」のようなポルトガル映画 古賀 太 ロデオボーイの憂鬱 鏡 征爾 〈私のベスト3〉ありえない日本正教会の習慣 鹿島田真希 この世からなくなってほしいもの 諏訪哲史 シンガポールの日本人 原田ひ香 〈書評〉世界の片隅の爪切りの音(『原稿零枚日記』小川洋子) 吉田篤弘 喪うことの豊饒(『おふくろの夜回り』三浦哲郎) 佐伯一麦 時代のふるまい(『リア家の人々』橋本 治) 永岡杜人 孤独の先にあるもの(『ひそやかな花園』角田光代) 栗田有起 愛に満ちた解読の奥義(『「純粋理性批判」を噛み砕く』中島義道) 池田清彦 〈創作合評〉富岡幸一郎+鴻巣友季子+円城 塔 「きことわ」朝吹真理子(新潮2010年9月号) 「ほにゃららサラダ」舞城王太郎(群像2010年9月号) 「蠼のすえ」佐藤友哉(群像2010年9月号) |