群像2010年12月号(11月7日発売)
定価(税込):920円
静謐な短篇 古井由吉 | |
記憶の底から登ってきた眼が、静かにこちらを見つめている――。古井由吉が精緻な文章で紡ぐ世界を体感して下さい。 |
濃密な三角関係 | |
待望の栗田有起の小説が「群像」に5年ぶりに登場です! 恋人でも家族でもない濃密な三角関係。キラキラした時間の面影を追う西への旅。 |
言葉がはじけ飛ぶ!木下古栗「いい女vs.いい女」 | |
2006年に群像新人文学賞優秀作を受賞した新鋭・木下古栗の最新作。言葉がはじけ飛び、あなたの脳を揺らす!! |
安楽死を巡る謎 石黒達昌「ハバナの夜」 | |
同僚の看護師を安楽死させたはっちゃんの真意とは……? 外科医でもある石黒達昌が描く意欲作。 |
対談「小説だけが成し得るテロリズム」 富岡多惠子×町田康 | |
魂のテロルを描く衝撃的な書き下ろし長篇『人間小唄』を発表したばかりの町田康が、富岡多惠子と語り合います。人々の感受性の劣化と、小説はいかに斬り結ぶのか。詩と小説で挑戦し続けてきた二人の対話をぜひお読み下さい。 |
〈創作〉尋ね人 古井由吉テンガロンズ 栗田有起いい女vs.いい女 木下古栗ハバナの夜 石黒達昌〈対談〉小説だけが成し得るテロリズム富岡多惠子×町田 康〈連載小説〉わたしの彼氏 最終回 青山七恵 地上生活者 第四部 最終回 李恢成 燃える家〔2〕 田中慎弥 昼田とハッコウ〔10〕 山崎ナオコーラ 裂〔13〕 花村萬月 日本文学盛衰史 戦後文学篇〔13〕 高橋源一郎 未明の闘争〔14〕 保坂和志 〈連載評論〉孤独の発明〔12〕 三浦雅士 村上春樹の短編を英語で読む〔16〕 加藤典洋 〈世界史〉の哲学〔22〕 大澤真幸 東と西――横光利一の旅愁〔29〕 関川夏央 | 〈連載〉会社員小説をめぐって〔6〕 伊井直行 現代短歌ノート〔9〕 穂村 弘 「生」の日ばかり〔21〕 秋山 駿 映画時評〔24〕 蓮實重彦 〈随筆〉芋美と幸子 津村記久子 自由と、不自由 玄侑宗久 チママンダ旋風が残したもの くぼたのぞみ 親戚志願 貴志祐介 〈私のベスト3〉富岡多惠子初期短編 横田 創 遠距離ベーグルの会 雪舟えま なぜか、ふいに思い出してしまう人~職場編~ 喜多ふあり 〈書評〉文学の生死(『妻の超然』絲山秋子) 阿部公彦 脆く、危うく、時々、美しい(『お別れの音』青山七恵) 島本理生 「観察(者)」の考古学(『量子の社会哲学』大澤真幸) 北田暁大 〈創作合評〉藤沢 周+小池昌代+山城むつみ 「陽だまり幻想曲」楊逸(群像2010年11月号) 「きんぴら」広小路尚祈(群像2010年11月号) 「まことの人々」大森兄弟(文藝2010年冬号) |