群像2011年8月号(7月7日発売)
定価(税込):920円
鹿島田真希の新境地 「来たれ、野球部」前編160枚 | |
喜多義孝は野球部のエースで新入生総代、そして幼なじみの宮村奈緒に恋してる。奈緒を独占したい喜多の欲望は、やがて同級生や教師たちを巻き込み始める。鹿島田真希の新境地となる問題作。 |
一挙掲載450枚! 「塔の中の女」間宮緑 | |
姉の計画を遂行するため、青年は公爵が治める城下町に潜入する――新しい才能の目覚め! 新鋭・間宮 緑が圧倒的想像力で描く現代の叙事詩。 |
連作短編完結 古井由吉「子供の行方」 | |
東北の大震災から呼び起こされた、66年前の3月10日の記憶。空襲警報が鳴り響き、家の焼跡の前にしゃがみこんだ子供は、何を思ったのか。古井由吉の短編連作がついに完結です。 |
対談、特別寄稿、エッセイが満載 特集「旅と本」 | |
移動で出会った本、移動から生まれた本、移動で失くした本――作家たちのいろとりどりな“旅と本”をご紹介する夏の特別企画です。 |
〈創作〉来たれ、野球部(前編) 鹿島田真希塔の中の女 間宮 緑子供の行方 古井由吉〈特集〉旅と本〈対談〉旅と創作 多和田葉子×円城 塔 〈特別寄稿〉旅と本、あるいは読書について 青山七恵、野崎 歓、堀江敏幸、中島義道、岸本佐知子 〈アンケート企画〉旅で読む本 〈対談〉『私のいない高校』キ ャラクター化する無名の存在たち 阿部和重×青木淳悟 〈連載小説〉燃える家〔10〕 田中慎弥 昼田とハッコウ〔18〕 山崎ナオコーラ 未明の闘争〔22〕 保坂和志 〈連載評論〉安部公房を読む〔8〕 苅部 直 〈世界史〉の哲学〔30〕 大澤真幸 | 〈連載〉会社員小説をめぐって〔14〕 伊井直行 現代短歌ノート〔17〕 穂村 弘 「生」の日ばかり〔29〕 秋山 駿 映画時評〔32〕 蓮實重彦 〈随筆〉天変地異と政治 野口武彦 方向音痴 村松友視 記憶ひとり歩き 穂田川洋山 黒電話の謎 米田夕歌里 〈私のベスト3〉極私的紐育スポット 大和田俊之 真夏のシュワシュワ 大竹 聡 話題に困ったときに使うアルバイトネタ 中納直子 〈書評〉ミステリアスな感覚の余韻(『逆事』河野多恵子) 稲葉真弓 女の子たちが掴んだものは(『天頂より少し下って』川上弘美) 栗田有起 書き継がれるノート(『「生」の日ばかり』秋山 駿) 黒井千次 幽霊たちの出番(『会話のつづき ロックンローラーへの弔辞』川崎 徹) 三浦雅士 〈創作合評〉沼野充義+陣野俊史+中島京子 「亜美ちゃんは美人」綿矢りさ(文學界2011年7月号) 「超人」伊坂幸太郎(群像2011年7月号) 「道化師の蝶」円城 塔(群像2011年7月号) |