群像2012年10月号(9月7日発売)
定価(税込):950円
著者の新境地を開く大冒険譚! 岡崎祥久「ファンタズマゴーリア」 | |
ミラーワールドの少年・マルテは、人間の世界で魅力的な少女リヱカに出会うが、郵便配達員の猿に連れられ地中世界へ。姿を変え時を越えて3つの世界を巡り、マルテは少女との再会を果たす――。岡崎祥久によるファンタジー長篇480枚を一挙掲載! |
中篇120枚 大森兄弟「松ぼっくいとセミの永遠」 | |
おばあちゃんが作った松ぼっくい人形を、夏休みの自由研究として提出した僕は、先生に褒められて居心地の悪い思いを味わう。翌日、クラスの女子が人形を壊してしまった――。「仲直りの握手」から始まった、幼く不器用な恋の行方は? 注目作家・大森兄弟の最新作。 |
翻訳短篇 岸本佐知子・訳 ブレット・ロット「家族」 | |
夫婦喧嘩の最中に消えた幼い息子と娘。二人はクーラーボックスの中で、ティーンエイジャーに成長していた――。ブレット・ロットが描く「家族」の本質的な不気味さを、岸本佐知子の翻訳でご堪能下さい。 |
「三姉妹」完結! 福永 信 連作短篇 長野まゆみ | |
福永 信の「三姉妹」がついに完結! 多機能携帯電話を巡る四兄弟の孤独なたたかいの結末は? 長野まゆみの「2°(フォリオ)」も必読です。二世帯住宅で一方に自分たちが住み、もう一方を人に貸すことにしたカップル。しかし隣の住人は……。 |
特集「作家と本棚」 津村節子、赤瀬川原平、吉増剛造、リービ英雄、松浦寿輝、穂村 弘、青木淳悟 | |
思考の源泉、趣味の集積、人生の軌跡……あの人はどんな本に囲まれて生きているのか。津村節子、赤瀬川原平、吉増剛造、リービ英雄、松浦寿輝、穂村 弘、青木淳悟――7人の作家の本棚を覗かせてもらいました。 |
〈創作〉ファンタズマゴーリア 岡崎祥久松ぼっくいとセミの永遠 大森兄弟〈翻訳小説〉家族 ブレット・ロット 岸本佐知子・訳〈特集 作家と本棚〉津村節子、赤瀬川原平、吉増剛造、リービ英雄、松浦寿輝、穂村 弘、青木淳悟〈短期集中連載 完結 4/4回〉三姉妹 福永 信〈連作短篇〉〔6〕2°(フォリオ) 長野まゆみ〈連載小説〉屋根屋〔3〕 村田喜代子 地上生活者 第五部 邂逅と思索〔8〕 李 恢成 晩年様式集(イン・レイト・スタイル)〔9〕 大江健三郎 夜は終わらない〔14〕 星野智幸 燃える家〔24〕 田中慎弥 未明の闘争〔36〕 保坂和志 〈連載評論〉皇后考〔2〕 原 武史 フランス文学と愛〔9〕 野崎 歓 〈世界史〉の哲学〔43〕 大澤真幸 | 〈連載〉現代短歌ノート〔31〕 穂村 弘 「生」の日ばかり〔43〕 秋山 駿 映画時評〔46〕 蓮實重彦 〈随筆〉中毒について 花村萬月 文学の土 荒川洋治 アメリカの〈物語〉 大和田俊之 立ち食いそば礼賛 倉数 茂 〈私のベスト3〉残っていて欲しかった名画・西洋篇 深水黎一郎 何気ない言葉たち 華恵 齢三十を前にして、再会を果たした批評、三つ。 浜崎洋介 〈書評〉折が来る前に(『定義集』大江健三郎) 堀江敏幸 震災のまえ、震災のあと(『光線』村田喜代子) 岩阪恵子 冥土めぐりと胎内めぐり(『冥土めぐり』鹿島田真希) 斎藤美奈子 記憶と現在が融けあう日常(『最後に誉めるもの』川崎 徹) 瀧井朝世 〈創作合評〉清水良典+円城 塔+柴崎友香 「ばちあたり」大島孝雄(群像2012年9月号) 「モネと冥王星」海猫沢めろん(群像2012年9月号) 「mundus」川上弘美(新潮2012年9月号) |