群像2012年5月号(4月7日発売)
定価(税込):950円
新連載 長野まゆみ「45°」 謎と不思議に満ちた連作小説 | |
長野まゆみ待望の新連載「45°」がスタート! 盗み聞きした会話が誘う不可思議な世界。耳で観る、眼で聴く、謎に満ちた連作小説です。 |
一挙掲載250枚 原田ひ香「アイビー・ハウス」 | |
二組の夫婦が暮らすこの家は、「幸せ」の象徴のはずだった――。昨年、発売された『人生オークション』が話題の新鋭・原田ひ香の最新長篇です! |
新・連作評論 新資料発見 安藤礼二「折口信夫の起源」 | |
沈黙期の謎に迫る新資料発見! 新たな角度から折口信夫の全貌を照らす、安藤礼二による画期的論考の第1回です。 |
震災論への疑念から批評の魂を問う 大澤信亮「出日本記」 | |
2007年に鮮烈なデビューを飾った大澤信亮が「群像」に初登場! 考えろ、立ち止まるな。震災を巡る思考の渦のなかで、人間の根底に流れる暴力を問う。 |
第6回大江健三郎賞発表! 選評「小説のたくみさと成熟」 | |
2011年に刊行された「文学の言葉」を用いた作品の中から、大江健三郎は果たしてどの作品を選んだのか? 選評「小説のたくみさと成熟」をぜひお読み下さい。 |
〈新連載〉45° 長野まゆみ〈創作〉アイビー・ハウス 原田ひ香日記と周辺 川崎 徹〈新・連作評論〉折口信夫の起源 安藤礼二〈評論〉出日本記 大澤信亮〈第6回大江健三郎賞発表〉小説のたくみさと成熟 大江健三郎〈連作小説〉流砂〔2〕庭の石 黒井千次〈連作評論 完結〉スリリングな女たち柴崎友香と映像的人間の夢 田中弥生〈追悼〉吉本隆明吉本隆明の悲哀 三浦雅士正しさから見放される体験 竹田青嗣「四回戦ボーイ」の原像 大澤真幸ごく単純なこと一点だけ 山城むつみ〈連載小説〉地上生活者 第五部 邂逅と思索〔3〕 李恢成 夜は終わらない〔9〕 星野智幸 燃える家〔19〕 田中慎弥 日本文学盛衰史 戦後文学篇〔23〕 高橋源一郎 未明の闘争〔31〕 保坂和志 〈連載評論〉フランス文学と愛〔4〕 野崎 歓 〈世界史〉の哲学〔38〕 大澤真幸 | 〈連載〉現代短歌ノート〔26〕 穂村 弘 「生」の日ばかり〔38〕 秋山 駿 映画時評〔41〕 蓮實重彦 〈随筆〉ロビンソン・クルーソーの島 塚本昌則 デルヴォーの絵の中の物語 山尾悠子 日課 片山杜秀 左向いた時の右側に気を 西川アサキ 『地上生活者』への旅 永岡杜人 〈私のベスト3〉60年代アイドルポップス 笠井 潔 心身のマッサージ 松原隆一郎 アンゲロプロス作品ベスト3 渡辺 淳 〈書評〉花嫁になるまえに(『花嫁』青山七恵) 海猫沢めろん 関係のなかで関係が考える(『とにかくうちに帰ります』津村記久子) 古谷利裕 関係の絶対性(『共喰い』田中慎弥) 池田雄一 読者を書きかえ続ける世界文学(『道化師の蝶』円城 塔) 金子邦彦 〈創作合評〉関川夏央+大竹昭子+羽田圭介 「お花畑自身」川上未映子(群像2012年4月号) 「わたしがいなかった街で」柴崎友香(新潮2012年4月号) |