群像2012年4月号(3月7日発売)
定価(税込):950円
二人の女の残酷な邂逅 川上未映子「お花畑自身」 | |
ひと目みたとき、悪魔がきたかと思いました――家を失った女と手に入れた女の残酷な邂逅を描く、川上未映子の珠玉の短篇です。 |
短期集中連載完結! 阿部和重「クエーサーと13番目の柱」 | |
ついに阿部和重の短期集中連載が完結。タカツキリクオとチームは“Q”にたどり着けるのか? 現在形を疾走する小説の最前線! |
栄光からの拒絶、新たな試練 町田 康「ホサナ」第2回 | |
バーベキューで「栄光」に拒絶された「私」に、新たな試練が降りかかる。これは現世で受ける報いなのか? 町田 康の連作小説、衝撃の第2回が登場です! |
創作は中納直子、木下古栗、古谷利裕 | |
中納直子「とつきとおか」は群像新人文学賞受賞第一作。サチのお腹の中で語り始めた「ぼく」の眺めた世界とは? 最注目の気鋭・木下古栗の「金を払うから素手で殴らせてくれないか?」、評論家の古谷利裕の小説「ライオンと無限ホチキス」も必読です。 |
特集「戦後文学を読む」 第8弾は小島信夫 | |
独特の笑いと実験性。小説が成立する限界。小島信夫の1955年芥川賞受賞作「アメリカン・スクール」を再録。奥泉 光、保坂和志、青木淳悟が、今なお危険な小島文学の魅力に迫ります。 佐藤友哉の連作小説は緊急特別企画(2)「命短し恋せよ原発」。原発が絡むと若者のように自意識過剰な文章を書いてしまう作家たちへの処方箋! |
〈短篇〉お花畑自身 川上未映子〈短期集中連載〉クエーサーと13番目の柱〔3〕 阿部和重〈連作小説〉ホサナ〔2〕 町田 康〈群像新人文学賞受賞第一作〉とつきとおか 中納直子〈創作〉金を払うから素手で殴らせてくれないか? 木下古栗ライオンと無限ホチキス 古谷利裕〈特集 戦後文学を読む〔8〕小島信夫〉〈合評〉「アメリカン・スクール」「月光」奥泉 光+保坂和志+青木淳悟〈再録〉「アメリカン・スクール」〈小説〉緊急特別企画(2)命短し恋せよ原発 原発が絡むと若者のように自意識過剰な文章を書いてしまう作家たちへの処方箋~あるいは『十二月七日』 佐藤友哉〈連作評論〉スリリングな女たち島本理生と「私」の進化 田中弥生〈インタビュー〉『きなりの雲』――美しい日本語の呼吸 石田 千 聞き手・阿部公彦〈追悼〉記憶のなかの岡松和夫 高井有一〈連載小説〉地上生活者 第五部 邂逅と思索〔2〕 李恢成 晩年様式集(イン・レイト・スタイル)〔4〕 大江健三郎 夜は終わらない〔8〕 星野智幸 燃える家〔18〕 田中慎弥 日本文学盛衰史 戦後文学篇〔22〕 高橋源一郎 未明の闘争〔30〕 保坂和志 | 〈連載評論〉フランス文学と愛〔3〕 野崎 歓 〈世界史〉の哲学〔37〕 大澤真幸 〈連載〉現代短歌ノート〔25〕 穂村 弘 「生」の日ばかり〔37〕 秋山 駿 映画時評〔40〕 蓮實重彦 〈随筆〉主人公Ⅹの献身 円城 塔 おいでおいで 間村俊一 ミクさんマジ天使 安斎昌幸 避難区域に働きに行った元同級生の話 木村紅美 どこへいくの、どこにいたの? 松田青子 〈私のベスト3〉福井県に代って 津村節子 現代美術とイラストレーション 南 伸坊 レポート「黄色い本屋さん」 大澤 聡 〈書評〉かけらたちの恩寵(『あかりの湖畔』青山七恵) 武田将明 短絡的な男たちの無垢(『きなりの雲』石田 千) 松永美穂 先を急がない文体の心地よさ(『秋田さんの卵』伊藤たかみ) 伊藤氏貴 近代日本の内なる辺境(『安部公房の都市』苅部 直) 青木純一 〈創作合評〉中条省平+苅部 直+青山七恵 「見おぼえのない女」谷崎由依(群像2012年3月号) 「美しい馬の地」舞城王太郎(群像2012年3月号) 「不在」筒井康隆(新潮2012年3月号) |