群像2012年3月号(2月7日発売)
定価(税込):950円
めくるめく奇想ワールド! 本谷有希子「13の“アウトサイド”短篇集」 | |
昨年、野間文芸新人賞を受賞したばかりの本谷有希子が短篇集に挑戦! 想像力がはじけ飛ぶ、哀しくて可笑しくて愛しい13篇をお楽しみ下さい。 |
新しい小説たちの姿を目撃せよ 舞城王太郎「短篇五芒星」 | |
舞城王太郎ファンの皆様、お待たせしました! 異なる位相で描かれた五つの作品の拮抗。新しい小説世界を照射する非・連作短篇です。 |
新たな愚哲を描く新連載 李恢成「地上生活者 第五部」 | |
「地上生活者 第四部」の完結から1年、李恢成の“大きな物語”が再び動き出す。順調だった作家生活に変化が起った。文壇の大家との対談でぼく愚哲は打ちのめされる―― |
祝・芥川賞! 受賞記念インタビュー 円城 塔 | |
選考会を紛糾させた問題作「道化師の蝶」の新しい試みとは? 新芥川賞作家の足跡を辿りながら、沼野充義が円城 塔の創作の核心に迫るインタビューです。 |
阿部和重「クエーサーと13番目の柱」 谷崎由依「見おぼえのない女」 | |
阿部和重の短期集中連載第2回は緊迫の100枚! 谷崎由依が描く、夾竹桃の家に住む妖しき女と男の逢瀬―― |
〈「短篇集」特集〉13の“アウトサイド”短篇集 本谷有希子アウトサイド/私は名前で呼んでる/パプリカ次郎/人間袋とじ/哀しみのウェイトトレーニー/亡霊病/Q&A/彼女たち/バイビーおじさん/いかにして私がピクニックシートを見るたび、くすりとしてしまうようになったか/裏の林には悪の組織と弟たち五人の墓標/ダウンズ&アップス/IQ 短篇五芒星 舞城王太郎美しい馬の地/アユの嫁/四点リレー/バーベル・ザ・バーバリアン/あうだうだう 〈新連載〉地上生活者 第五部 邂逅と思索 李 恢成〈芥川賞受賞記念インタビュー〉問いに満ちた「道化師の蝶」の新しい試み 円城 塔 聞き手・沼野充義〈短期集中連載〉クエーサーと13番目の柱〔2〕 阿部和重〈創作〉見おぼえのない女 谷崎由依ピンク色の三角 エレン・クレイジャズ 岸本佐知子・訳〈連載小説〉昼田とハッコウ 最終回 山崎ナオコーラ 晩年様式集(イン・レイト・スタイル)〔3〕 大江健三郎 夜は終わらない〔7〕 星野智幸 燃える家〔17〕 田中慎弥 日本文学盛衰史 戦後文学篇〔21〕 高橋源一郎 未明の闘争〔29〕 保坂和志 〈連載評論〉フランス文学と愛〔2〕 野崎 歓 〈世界史〉の哲学〔36〕 大澤真幸 | 〈連載〉現代短歌ノート〔24〕 穂村 弘 「生」の日ばかり〔36〕 秋山 駿 映画時評〔39〕 蓮實重彦 〈随筆〉紙の子 古井由吉 センスを訳す 河合祥一郎 髪の毛だけ悩みが…… 楊逸 遺品整理 紅野謙介 〈私のベスト3〉腹巻き、首巻き、レッグウォーマー 赤瀬川原平 手放せない三代発明 速水健朗 「男はつらいよ 寅夢枕」の渥美清 滝口悠生 〈書評〉子供たちの死霊の岩屋で(『彼方の子』角田光代) 安藤礼二 抽象と具象の融合が生み出す奇妙なリアリティー(『短くて恐ろしいフィルの時代』ジョージ・ソーンダーズ 岸本佐知子・訳) 大竹昭子 地球が大きかった頃の夢(『巴里茫々』北 杜夫) 坪内祐三 風呂敷包みの中身(『流燈記』三浦哲郎) 齋藤礎英 〈創作合評〉中条省平+苅部 直+青山七恵 「仮り住まい」丹下健太(文藝2012年春号) 「冥土めぐり」鹿島田真希(文藝2012年春号) 「松ノ枝の記」円城 塔(群像2012年2月号) |