群像2012年2月号(1月7日発売)
定価(税込):950円
短期集中連載第1回100枚! 阿部和重「クエーサーと13番目の柱」 | |
謎のパパラッチチームがターゲットを追う。彼らの目的は……? 『ピストルズ』の完結から2年、阿部和重の新たな挑戦を告げる衝撃作! |
長篇一挙掲載300枚! 三木 卓「K」 | |
出会いから47年、ぼくをふりまわし続けた妻“K”が死んだ。芥川賞、谷崎潤一郎賞、読売文学賞など数々の文学賞を受賞した三木 卓が描く、哀しく風変わりな夫婦の物語。 |
新・連作小説スタート 黒井千次「芝生の子供」 | |
安楽椅子に収まった親父さんの視線を追ううち、息子は芝生の上に幼き頃を思い出す――。 黒井千次の連作小説「流砂」がついにスタート! |
気鋭の中篇100枚 円城 塔「松ノ枝の記」 | |
届かない原稿、姿を見せない作家に導かれ、わたしは南半球の島に降り立った。「道化師の蝶」が第146回芥川賞の候補になるなど、小説への挑戦を続ける円城 塔の最新作です! |
“アムール”を論じる新連載! 野崎 歓「フランス文学と愛」 | |
「アムール amour」はなぜかくも世界を魅了するのか。「太陽王ルイ14世の世紀」から文学を愛の名のもとに辿り直す、野崎 歓の新連載が始まります! |
〈短期集中連載〉クエーサーと13番目の柱〔1〕 阿部和重〈創作〉K 三木 卓松ノ枝の記 円城 塔〈新・連作小説〉芝生の子供 黒井千次〈新連載評論〉フランス文学と愛〔1〕 野崎 歓〈対談〉ドゥ マゴ文学賞受賞記念「出張小説」と夢の技法 辻原 登×磯崎憲一郎〈連作評論〉スリリングな女たち金原ひとみの「私」曼荼羅 田中弥生〈連載小説〉晩年様式集(イン・レイト・スタイル)〔2〕 大江健三郎 夜は終わらない〔6〕 星野智幸 燃える家〔16〕 田中慎弥 日本文学盛衰史 戦後文学篇〔20〕 高橋源一郎 昼田とハッコウ〔24〕 山崎ナオコーラ 未明の闘争〔28〕 保坂和志 〈連載評論〉〈世界史〉の哲学〔35〕 大澤真幸 〈連載〉現代短歌ノート〔23〕 穂村 弘 「生」の日ばかり〔35〕 秋山 駿 映画時評〔38〕 蓮實重彦 | 〈随筆〉“ALL IN TWILIGHT” 朝吹真理子 ヨハネスとアントニ 福岡伸一 父に似たひと 石井睦美 川のほとりの町 鬼海弘雄 「受苦」という言葉から 富岡幸一郎 〈私のベスト3〉わたしが聞いた車内アナウンス 川崎 徹 世界のジョギングコース 斎藤 環 芥川と龍之介、牛乳風呂に入る 澤西祐典 〈書評〉明後日の詩想(『領土』諏訪哲史) 巽 孝之 まごついている読者/わたしへ(『一一一一一』福永 信) 豊崎由美 不思議な時間の吹きだまり(『木挽町月光夜咄』吉田篤弘) 東 直子 「人」という絶望と希望(『部屋』エマ・ドナヒュー 土屋京子訳) 村田沙耶香 〈創作合評〉中条省平+苅部 直+青山七恵 「燃焼のための習作」堀江敏幸(群像2012年1月号) 「迷宮」中村文則(新潮2012年1月号) |