群像2012年1月号(12月7日発売)
定価(税込):950円
15年ぶりの連載小説! 大江健三郎「晩年様式集(イン・レイト・スタイル)」 | |
3・11後の崩壊の中、書き始められた「最後の小説」。「晩年の様式を生きるなかで」書き記す文章となるので、“In Late Styly”と名付よう――大江健三郎、15年ぶりの新連載! |
長篇一挙掲載370枚! 堀江敏幸「燃焼のための習作」 | |
雷雨がやむまで、もうしばらく――終わらない謎解き、溶け合う会話、習作という名の驚くべき試み。堀江敏幸、初めての書き下ろし長篇をご堪能下さい。 |
私を包む光の柱は栄光なのか? 新・連作小説 町田 康「ホサナ」 | |
犬と共に初めて参加したバーベキューで、人々に迫る巨大な光の柱。私は栄光に包まれた――。町田 康の連作小説「ホサナ」がスタート! |
新年特別寄稿 筒井康隆、松浦寿輝、島本理生、青木淳悟、林 京子 | |
筒井康隆の小説が「群像」初登場です! 松浦寿輝、島本理生、青木淳悟による短篇、林 京子の随筆をお楽しみ下さい。 |
野間文芸賞・新人賞発表 多和田葉子、本谷有希子が登場 | |
第64回野間文芸賞を受賞した多和田葉子はデビュー20周年。母語の外に身を置いた創作活動に、沼野充義が迫るインタビューは必読です。 第33回野間文芸新人賞を受賞した本谷有希子と、選考委員の島田雅彦が、カタルシスとリアリティーを超えた小説のあり方について語り合います。 |
〈新連載〉晩年様式集(イン・レイト・スタイル)〔1〕大江健三郎〈創作〉燃焼のための習作 堀江敏幸〈新・連作小説〉ホサナ〔1〕 町田 康〈新年特別寄稿〉〈短篇〉 教授の戦利品 筒井康隆ミステリオーソ 松浦寿輝たそがれ 島本理生薄紫雲間源氏 青木淳悟〈随筆〉 つれづれの記 林 京子〈インタビュー〉『恋する原発』――処女作への回帰と小説家の本能 高橋源一郎 聞き手・佐々木 敦〈評論〉綿矢りさと消費社会の神話 田中弥生〈野間文芸賞・野間文芸新人賞発表〉第64回野間文芸賞受賞作「雪の練習生」 多和田葉子受賞の言葉/選評(秋山 駿 奥泉 光 佐伯一麦 坂上 弘 高橋源一郎 津島佑子 町田 康) 第33回野間文芸新人賞受賞作「ぬるい毒」 本谷有希子受賞の言葉/選評(島田雅彦 多和田葉子 星野智幸 堀江敏幸 松浦理英子) 〈記念インタビュー〉 母語の外に出るのは決死の遊び多和田葉子 聞き手・沼野充義〈記念対談〉 ポスト・カタルシス、ポスト・リアリティー島田雅彦×本谷有希子 | 〈連載小説〉雲をつかむ話 最終回 多和田葉子 夜は終わらない〔5〕 星野智幸 燃える家〔15〕 田中慎弥 昼田とハッコウ〔23〕 山崎ナオコーラ 未明の闘争〔27〕 保坂和志 〈連載評論〉〈世界史〉の哲学〔34〕 大澤真幸 〈連載〉現代短歌ノート〔22〕 穂村 弘 「生」の日ばかり〔34〕 秋山 駿 映画時評〔37〕 蓮實重彦 〈随筆〉骨抜きのジョギング 小川洋子 底無しのみどろが沼の藻や死骸 伊藤比呂美 人生デジタルを知る 佐藤良明 「マイナー文学」と小説狂の詩(うた) 諏訪哲史 〈私のベスト3〉ダークなお話 髙樹のぶ子 2011年私が見た東映映画の「新作」 坪内祐三 愛しのデパ地下 小沼純一 〈書評〉藝術と人生(『持ち重りする薔薇の花』丸谷才一) 小池昌代 「正義」の不可避な猥褻性(『ジェントルマン』山田詠美) 大澤真幸 悪を濃縮するということ(『王国』中村文則) 井口時男 ある戦後(『福永武彦戦後日記』福永武彦) 菅野昭正 〈創作合評〉三浦雅士+鹿島田真希+鴻巣友季子 「問題の解決」岡田利規(群像2011年12月号) 「土産」松井 周(群像2011年12月号) 「今宵ダンスとともに」墨谷 渉(群像2011年12月号) |